深い水底で
深い…眠りにつく
たくさんの魂が漂う
人の波の中を歩く
ゆめをみる
キミと僕
同じ空間に存在し
すれ違う数秒
瞳が重なりあう
『 出逢うにはまだ・・・早過ぎる・・・』
そう言いながら神様が
僕等の時間に干渉し
その刻だけを絶ち切ってしまう
僕らは流れに逆らえずに
通り過ぎていく
時々
眠りから目醒める
身体の中から
大切な記憶が零れていく
一筋流れた冷たい涙で
喪失の波が心を覆う
その意識は
水底の主の手に抱かれ
囚われていく
何故…まだなんだ
声にならない声で叫ぶ
願いが叶わない指先達は
その声に共鳴し
一筋の朱い線を
紡いでいく
やがて繋がる
僕らの道標になる証