ユノヒョンとキュヒョン

たくさんの生徒が
二人のやりとりを見ていた



ヒョンがいる場所と僕がいる場所
なんでこうも違うんだろう。



「キュヒョン!恥ずかしいから止めろよ…」



キュヒョンの腕を
少し怒り気味に掴み下ろす僕を
周りの人たちが見て唖然とする。


僕は汗が噴き出しそうになる位
焦っているのに……




「ユノ先輩…やっぱスゲぇなぁ~。笑うとそこだけ光って見えるんだよな(笑)んで、チャンミンの兄貴なんだから不思議だよなぁ…。」



そう楽しそうに話すキュヒョン


「キュヒョン、それを僕に言われても困るし、迷惑な時もあるんだからな …」


小声で僕は答える


「 …そうだよなぁ。あれだけ目立てばそう感じても仕方ないか、ははははは(笑)」


両手を頭の後ろに組んで
大きな声で笑うキュヒョン
それをまた周りがジロジロと見始める。


「 それにしてもさぁ、ホンットお前ら兄弟って似てないよなぁ…顔も二人の性格もさ(笑) 似てるとこ探すなら…… 」


並んで歩く僕をチラッと見たあと


「………デカい……位か(笑)」


正面を向いてキュヒョンが呟く。


「デカいって言うな、それを言うなら 高い!だろ。 」


訂正する僕の言葉に


「 んだよぉぉ、デカいも高いも変わんないだろぉ(笑)」

「 お??何を言ってるかなぁ~ キュヒョン君。
言葉のイメージが違うだろ(笑)」


お互い笑いながら教室へ入る。



この距離はやっぱり居心地が良く
僕が僕でいられる場所は
ここ…なのかもしれない。