「 ほ、ほら 、弟が折角同じ学校に入ったんだぞ。初登校はチャンミナと一緒に行くって決めてたからさ… 俺は(笑)」
優しい顔で、ユノヒョンは僕に近づく。
ユノヒョンにとって僕は……
ごくごく当たり前に……「 弟 」…なんだよ。
「あ… 兄貴と初登校なんて、小学生じゃないんだし… 恥ずかしいだろ。」
無愛想に答える僕の頭の上に
ヒョンの手が…
開いてた手が拳に変わり、ゴツンと軽く小突かれる。
「 いっ! 痛ぇぇぇー! んだよユノォ………」
「 んお? 兄貴に向かって呼び捨てかぁ? 俺はお前をそんな風に育てた覚えはない(笑)」
当たり前だ! 育ててもらってねぇし……
「 ふぅ… はいはい、ユノヒョンは自分の事で忙しいだろ。今だって遠征あんのに引き返してくるしさ…。」
「 だからそれはチャンミナと初登校しようと思って……。」
「 だからぁ、僕は一人で学校にも行けるし、ヒョンの事ばかり頼れないだろ。ヒョンはヒョン、僕は僕なんだから。 」
「 凄いな…チャンミナは。俺がいない間に、こんなにも成長してたのか…感心感心(笑)」
握ってた拳が広がり、僕の髪をくしゃくしゃと撫でてくれるユノヒョンに
本当は寂しいなんて…言えるわけないよ…。