こんにちわ(o^^o)
ボールの陰から見たその人は、僕のカラダよりも何十倍も大きい人で、僕の心臓はドクドクと大きな音をたてていた…。
またまた【ゆのみん企画 大福うさぎコラボ 第2弾 】のお話の続きを 無理やり書かせてきただきました。
ぴょんさん。。。
イラスト お借りしますね(^ω^)
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(side 小人C )
とある田舎町に、小さくて古びた一軒屋がある。
この家には、腰の曲がったおばぁちゃんが独りで暮らしている。
このおばあちゃん…いつも にこにこしながら、家の畑の野菜や花や鳥さん達に やさしく話しかけるんだ。
「おはよう。今日もね、いい天気に恵まれて良かったねぇ。」
「お日さまも 暖かくて気持ちがいいからね…。神さまに感謝しないとねぇ(笑)」
おばあちゃんは 凄く嬉しそうに、周りの草花に話していたんだ。
その姿を見て僕は、おばあちゃんとこの家のことが好きになってしまったんだ。
あっ、そうでした。
僕の名前は《チャンミン》と言います。
この町の自然から生まれた妖精みたいなものです。
僕たちのような存在は、小さな子どもや純粋な心を持った人だけが見えるそうなんですが、、、。
この家のお庭が好きで、同じ仲間のヒョンと夢中になって遊んでいた僕たちは、ばったりおばあちゃんと出会ってしまったん事があったんだ。
ヒョンは素早く姿を隠したんだけど、人見知りな僕は 姿を見られてしまった驚きで、その場から動くことが出来なかったんだ。
だけど おばあちゃんは、僕を見ても驚きもしないで
「あらっ可愛らしいお客さんだこと(笑)遊ぶのは楽しいわよね。でも…怪我をしないように気をつけてお帰りなさいね(笑)」
それだけ言って、草花の手入れをしたり 縁側に腰掛け少しだけウトウトしたり…このおばあちゃんなら大丈夫だと、僕も安心して楽しく遊ぶことが出来たんだ。
それからは時々、ヒョンとおばあちゃんの家に遊びに行くようになって…おばあちゃん家の庭や たくさんの変わった物で遊んてたんだけど、相変わらずおばあちゃんは、優しく僕たちの様子を眺めていたんだ。
そんなある日、
「今日からしばらくの間ね、ウチの孫が 街から遊びに来るの(笑)ちょっと純粋すぎて先走ってしまう子なんだけどね…。、仲良くしてね(笑)」
いつになく嬉しそうに おばあちゃんは周りの草花に話しかけていたんだ。
この家に、おばあちゃん以外の人が来る。。。
《おばあちゃんの孫かぁ… どんな子が来るんだろう? 僕たちのこと見たら…驚くかな…?》
知らない人が来る不安よりも、どんな子が来るんだろうという好奇心の方が 今の僕には大きかった。
それからしばらくして、おばあちゃんの孫がやって来たんだ。
「 ばぁーちゃん、居るぅ?俺だよ…ユンホだけど…??? ばぁちゃん?」
遠くから おばあちゃんの事を呼ぶ声が聞こえた。その声はだんだん大きくなって…部屋の片隅でいつものように遊んでいた僕の傍まで近付いた。
慌てて僕は、でっかいボールの陰に隠れた。
「ばぁちゃん 居る?玄関開いたままになってたから入って来たんだけどさ… 大丈夫なのぉ…開いたままで…。ん?」
《・・・・・》
「あっれぇぇ…、ばぁちゃん いねぇーし…庭かなぁ?このキノコのこと聞こうとしたのに…。」
《 おばあちゃんが言っていた孫って…あのでっかい人なんだ!でっかいなぁぁ…》
おばあちゃんの孫が あまりにも大きいお兄さんで、僕はその場所から逃げる術をなくしてしまった。
このお兄さんに見つからずに、僕はどうすればヒョンのとこまで戻れるかな…?