人間を民族や外見的特徴で区別するのが人種差別です。生物は環境に支配されています。過酷な自然に囲まれ生活していると、その中で暮らしていくために適応した肉体へと進化していきます。日々の食事は身近で採取できる食材や入手できる獲物が主食となります。そして住居は近隣の地形を利用し、その地域の気候に適した材料で作られています。居住する場所により、体型などの見た目や風習などの文化に差異が生まれてくるのは当然です。ここで重要なのは、人は共に目標に向かい取り組む相手を仲間と捉える傾向の理解です。肌の色や体格などの違いがあっても同じ方向を向くのなら、達成すべく努力する盟友となります。見た目や生活習慣の違いで他者を排除しようとするのは、価値観による偏見であり人権の配慮に欠けています。相手を理解し尊重する態度が望まれます。外観や出自で識別する人種差別の弊害は、救済の道を歩み続ける必要があります。
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上記の文章は、パブリックスピーキング講師養成講座で作成したスピーチ原稿です。
*規定文字数:300文字前後