こんにちは。
渡邉ひとしです。
第330話のテーマは
『従来のビジネスモデルからの脱皮』です。
(ブログは月・水・金曜の投稿です)
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「TSUBASA(翼)プロジェクト」
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1943年に
<千葉合同銀行><小見川農商銀行>
<第九十八銀行>が合併して
<千葉銀行>を新立しました。
1944年に
<千葉貯蓄銀行>と<野田商誘銀行>を
買収して吸収合併しました。
1999年に
<中央証券>の株式取得により
グループ会社化しました。
2008年3月に
<中国銀行><伊予銀行>などの
地銀5行で
システム共同化への調査研究を行う
「TSUBASA(翼)プロジェクト」を
発足しました。
2012年に
TSUBASA(翼)プロジェクトに
<東邦銀行>が加盟しました。
2014年1月に
<北海道銀行><福岡銀行>など
大手地銀9行と
地域再生・活性化ネットワークに関する
協定書を締結しました。
2015年に
TSUBASA(翼)プロジェクトに
<北洋銀行>が加盟しました。
2016年3月に
<武蔵野銀行>と包括的な提携である
「千葉・武蔵野アライアンス契約」を
締結しました。
2016年7月に
TSUBASA(翼)プロジェクト参加6行と
<日本アイ・ビー・エム>とで
共同出資会社である
「T&Iイノベーションセンター」を
設立しました。
2017年4月に
<武蔵野銀行>と共同で
「千葉・武蔵野アライアンス」を
設立しました。
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<千葉銀行>のビジネスモデル
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2017年9月に
<千葉銀行>と<武蔵野銀行>は
各行傘下のベンチャーキャピタルと共同で
事業承継ファンドを設立すると発表しました。
両行の地盤で共通の経営課題を持つ
企業の支援により
増加する事業承継への対応ノウハウを
両行で積み上げる狙いです。
2017年10月から
<千葉銀行><北洋銀行><第四銀行>
<中国銀行><伊予銀行><東邦銀行>は
フィンテックで連携する
「TSUBASA金融システム
高度化アライアンス」により
取引先企業を地方銀行6行で
相互に紹介する制度を始めました。
加盟行で情報を共有して
企業間の協業を橋渡しする考えです。
2017年11月に
本部棟を建て替えると発表しました。
2020年9月に完成する新本部は
地上16階建てで面積は
現在の1.5倍に広がります。
新本部棟は
BCP(事業継続計画)の強化に重点を置き
防災備蓄倉庫や緊急対策本部を設けます。
2017年12月に
<千葉銀行>と<武蔵野銀行>は
共同ATMの運用を始めました。
共同ATMは両行の顧客が
預け入れや振り込みなどの
取引ができますが
共同ATM以外にも首都圏のATMを
相互開放するサービスも行っています。
2018年1月に
<千葉銀行>と<武蔵野銀行>は
両行が出資する事業承継ファンドの
第1号案件として
宅配ミネラルウオーターの大手である
<富士山の銘水>へ投資しました。
2018年2月に
<千葉銀行>と<第四銀行>は
営業店の業務フローや
システム操作に関する研修資料の作成という
事務作業を共同化すると発表しました。
共同化で双方の事務部門の人員を減らして
コスト削減を一段と加速する考えです。
2018年3月に
人材サービスの<ビズリーチ>と
中小企業の事業承継に関する
業務提携を結びました。
業務提携を機にM&A担当の行員を増やして
中小の事業承継需要に対応する考えです。
2018年4月に
税理士法人<高野総合会計事務所>と
業務提携しました。
公認会計士に毎週出向してもらい
財務面で専門的で
きめ細かい助言ができる体制を整えます。
2018年5月に発表した
「2018年3月期」の決算は
本業のもうけを示す
単体の実質業務純益が
前期比9.1%増でした。
法人関連手数料が増えて
役務取引等利益が伸びたため
実質業務純益を押し上げました。
2018年7月に
就職情報サイトの<マイナビ>と連携して
千葉県内の空き公共施設や
空き家の活用事業を始めました。
第1弾として長南町の小学校跡に
宿泊施設を開設しました。
2018年8月に
ホームページに人工知能を使った
自動応答システムを試験的に導入しました。
ホームページ上で質問内容を打ち込むと
人工知能が回答候補を探し出し
即時に返答が表示される仕組みです。
2018年10月に
<千葉銀行>は<第四銀行><中国銀行>と
窓口受付システムを共同開発すると表明。
窓口業務支援システムを使い
店頭サービスの向上と
窓口受付業務の効率化を図ります。
2018年11月に
<千葉銀行>の佐久間英利頭取は
<千葉商工会議所>の会頭に就任しました。
前会頭が亡くなり
後任の人選を調整していました。
2018年12月に
<帝国データバンク>は千葉県内企業の
メインバンクの実態調査をまとめました。
首位は全体のシェア40%程度を占めた
<千葉銀行>でした。
2019年1月に
相続手続きを代行する遺産整理業務について
遺言執行代行サービスを始めました。
顧客の高齢化で増える相続時の
財産移転に関するサービスを充実させ
相続ビジネスのニーズを取り込む狙いです。
2019年2月に
「事業者向けアドバイザリー業務」に
乗り出すことを表明しました。
創業や新規事業の展開を目指す
企業や個人事業主向けに
事業計画の策定や市場調査に基づく
需要分析などの提供を目指します。
企業が抱える経営課題の解決を手助けして
手数料収入を得るのが主な狙いです。
事業承継問題などにより
中小企業などの企業数が
減る傾向が続いています。
さらに日本の人口減少化に伴い
地方における銀行の利用者は
年々減り続けています。
そのほかにも
「キャッシュレス」「フィンテック」など
地方の銀行を取り巻く課題は
急速に増え続けています。
なかでも
従来のビジネスモデルを脱皮することが
喫緊の課題になっています。
*次回のブログは2月25日月曜日です
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今日の事例で何を学べるでしょうか?
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人口減少化に伴い過剰になる企業は……
単独での営業継続が困難になる。
同業他社とのアライアンスや
店舗の閉鎖など
前例から懸け離れた発想で
素早く手を打つことが求められる。
従来のビジネスモデルから
脱皮することが急務になる。
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【ご連絡先】
未来志向:経営コンサルタント:渡邉ひとし
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中部大学 非常勤講師
愛知産業大学 非常勤講師
株式会社 未来デザインカンパニー
代表取締役 渡邉ひとし
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〔投稿内容〕
投稿文の数字及び企業名などは
日経新聞などの公開情報に基づいた
記述に徹しています。
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