こんにちは。
渡邉ひとしです。
出版ブログの第26巻は……
『第8章:協力者・その2』です。
(このブログは一部修正済みの再掲出です)
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企業間コラボレーションの必然性
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拙著「ビジネスモデル虎の巻」の
『第8章:協力者』の第2回目です。
前回(第25巻)のブログは
「頼りになる協力者は
1社に囚われる必要はない」
というお話でした。
今日は
「企業間コラボレーション」
についてお話しします。
経済成長が右肩上がりの時には
なるべく安く供給してくれる企業を
優先的に選択していました。
それは
自社の利益が増えるという
自社都合の理由だけではなく
お客様に提供する価格を
さらに低く抑えられるからでした。
しかし
経済成長が低成長時代に入ると顧客は
どこまでも安さを求める低価格志向と
自分にとっての喜びである
ご褒美、自分磨き、プチ贅沢などを求める
おひとりさま志向へと分化してきました。
このような場合
前者であれば「どこまでも安価」で
提供してくれる企業から仕入れます。
一方
後者であれば「希少価値」を
提供してくれる企業と手を組みます。
ここに
「企業間コラボレーション」の
必然性が生まれてくるのです。
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著書『第8章:協力者』:その2
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企業間コラボレーションが求められるのは
「自前主義」の経営では
難しくなっているという背景があります。
なぜなら
それだけ顧客の要求のレベルが
高くなってきているからです。
しかも
一つの商品を多くの顧客が買い求める
「大衆化」の時代は過ぎ去り
少数の人が買い求める「小衆化」から
個別に買い求める「個衆化」へと
購買動向が変化しています。
「大衆化」の時代は
一つの商品を大量に作って売るという
「大量生産、大量消費」でしたから
メーカーにとっては
とても効率の良い時代だったと言えます。
しかし
「個衆化」の時代になると
「多品種、少量生産」という
とても生産効率が悪く
要求も高いという時代になりました。
著書の『第8章:協力者』
の一部を紹介いたします。
(以下、著書本文より)
今の時代は、
企業が単独で何から何まで、
すべて賄うという、
自前主義が困難になっています。
誰かに商品の一部を供給してもらうとか、
誰かと共同で新商品を開発するとか、
積極的に、他の企業と協力して
事業を継続する傾向があります。
ー中略ー
では、
企業間コラボレーションをすると、
お互いの企業にとって、
どのような
メリット(利点)が得られるのかを、
今から説明していきます。
*企業間コラボレーションで
得られる効果
「企業間コラボレーション」
のメリット(利点)
①顧客の獲得
自社のお客様以外に、
コラボレーションの
相手企業のお客様を、
自社のお客様として
見込めるという利点があります。
(以上、著書本文より)
著書では企業間コラボレーションの
4つのメリットを紹介していますが
相手企業と組む目的を明確にしていないと
企業間コラボレーションは
期待通りに機能してくれません。
たとえば
自社が考える「目先の利益」で
良いと思える相手企業と組めば
利益が思うように稼げなくなった段階で
相手企業と手を切ることになりかねません。
これでは
企業間コラボレーションを組む意味が
全くありません。
なぜなら
自社の利益を生むために
相手の企業と組んでいるだけなので
「下請け」会社か
「仕入先」会社でしか
相手企業を見ていないからです。
ここで言う
「企業間コラボレーション」とは
自社だけでは生み出せない商品などを
相手企業と一緒に生み出すといった
『1+1=3』のような
付加価値の高い相互協力のことを
意味しているのです。
次回(第27巻)の出版ブログは
『第8章:協力者・その3』です。
(次回投稿=3月4日月曜です)
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中部大学 非常勤講師
愛知産業大学 非常勤講師
株式会社 未来デザインカンパニー
代表取締役 渡邉ひとし
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