こんにちは、渡邉ひとしです。

第324話のテーマは

『お家騒動による懸念材料』です。

 

 (ブログは月曜・金曜の投稿です) 

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文化・芸術の分野を積極的に支援

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1929年に

創業者である鈴木忍氏が静岡市で

個人事業として創業しました。

 

1940年に

<ポーラ化成工業>を設立しました。

 

1946年に

化粧品販売事業を分離して

<ポーラ化粧品本舗>を設立しました。

 

1960年に

本格的な海外進出としてアメリカに進出し

東京銀座にポーラビルを完成させました。

 

1979年に

創業50周年記念として財団法人である

ポーラ伝統文化振興財団>を設立。

 

1984年6月に

通販事業分野に進出して

<オルビス>を設立しました。

 

2002年に

<ポーラ美術館>(箱根・仙石原)と

 

<ポーラ ミュージアム アネックス>を

銀座にオープンしました。

 

2007年1月に

<ポーラ・オルビスホールディングス>

を正式に純粋持株会社としました。

 

2007年7月に

<ポーラ化粧品本舗>を

<ポーラ>に社名変更しました。

 

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ポーラのビジネスモデル

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2017年8月に

「2017年1~6月期」に

過去最高益を更新したと発表しました。

 

1月に発売した

「リンクルショット メディカル セラム」で

 

しわの原因となる

好中球エラスターゼの活動を抑制する

「ニールワン」という独自成分を配合。

 

富裕層の心をつかみ

当初の初年度売上目標100億円に対し

 

発売後6カ月の販売実績は

87億円程度までに達しました。

 

「情緒」ではなく「機能」が

中高年女性の心をつかみ

 

「シワを改善する効果のある薬用美容液」

と外箱に機能がはっきり書かれています。

 

シワ改善化粧品の開発に

<ポーラ>が着手したのは2002年で

 

医薬部外品としての申請から認可までも

通常の2倍の8年かかりました。

 

2017年9月に

たるみがない立体的な肌に

導く効果が見込める新商品である

 

「V リゾネイティッククリーム」を

10月から発売すると発表しました。

 

肌のハリを保つ働きをする線維構造

「RC」を増やすことができるという

「R.Cエキス」を配合しました。

 

40代以上の女性が中心ターゲットで

店舗や百貨店などで販売します。

 

2017年11月に

秋田県と美を通じて女性の活躍などを

支援するための包括連携協定を結びました。

 

連携するのは主に「女性活躍と就職支援」

「健康や県産品PR」など

秋田県の取り組みの支援などになります。

 

「就活メーク」の実施や

健康セミナーなどを開いて

地域の活性化につなげます。

 

2017年12月に

シワ改善効果のある薬用化粧品

「リンクルショット メディカル セラム」を

 

翌年1月に10%値下げすると

発表しました。

 

好調な販売が続いており量産効果などで

製造コストが低減できたためです。

 

2018年2月に発表した

「2017年12月期」の連結決算は

純利益が前期比66%増でした。

 

4期連続で過去最高になりました。

 

シワ改善効果のある化粧品が好調で

高価格帯の「ポーラ」ブランドの販売増で

利益率が改善しました。

 

2018年4月には

女性向けレッスンスクールを運営する

<SHE>に出資しました。

 

女性起業家に特化した

コーポレート・ベンチャーキャピタル事業

を立ち上げたばかりで第1号案件です。

 

働く女性向けにヨガ、料理など

趣味・生活にまつわる知識やデザインなど

仕事に役立つ講座を運営しています。

 

2018年7月に発表した

「2018年1~6月期」連結決算は

純利益が前期比10%増のでした。

 

最高級スキンケア商品や

美白美容液などの販売が好調でした。

 

しわ改善効果がある

美容液のヒットをきっかけに

国内顧客数が増えて

 

他のスキンケア商品の

販売増につながりました。

 

2018年11月に

「2018年12月期」の連結純利益が

前期比22%減になる予想を発表しました。

 

医薬品事業を手掛ける全額出資子会社の

<ポーラファルマ>を

 

インドの後発薬メーカーである

<サンファーマグループ>に売却するため

 

貸付金を債権放棄することに伴い

96億円の特別損失を新たに計上します。

 

これは薬価改定などで

成長が見込みにくいなか

 

経営資源を主力の化粧品事業に

集中する考えです。

 

<ポーラ>ブランドの商品は堅調ですが

2018年8月から始まっている

 

現社長と元会長の妻との間で争われている

遺産相続を巡る裁判が長引けば

経営に影響を与える可能性があります。

 

仮に現社長である鈴木郷史社長が敗訴すれば

経営の舵取りを誰がするのか?

 

裁判の行方次第では

経営不振にならないとも限りません。

 

*次回のブログは1月14日月曜日です

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今日の事例で何を学べるでしょうか?

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業績が堅調な企業でも……

親族によるお家騒動の裁判で

経営権を争う事態に陥れば

 

企業イメージの低下や

株価の低落を招く懸念が生じ

経営危機に陥ることも起こり得る。

 

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中部大学 非常勤講師

愛知産業大学 非常勤講師

(社)ビジネスモデルイノベーション協会

      公認ジュニアコンサルタント

経営コンサルタント(ブランド経営の構築)

株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役 

渡邉ひとし

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〔投稿内容〕

投稿文の数字及び企業名などは

日経新聞などの公開情報に基づいた

記述に徹しています。

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