こんにちは。 

渡邉ひとしです。 

 

第217話のテーマは 

『他者との連携が不可欠』です。 

 

 (*ブログ=月水金曜の平日投稿) 

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戌年は収穫の年になる 

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新年あけましておめでとうございます。 

 

平成30年がスタートしました。 

本日から戌年のブログを始めます。 

 

「いち年の計は元旦にあり」 

あなたは計画を立てましたか? 

 

今年は戌年ですが 

十二支のなかで11番目になります。 

 

今まで育ててきたものを 

収穫する時期に当たるのだとか……。 

 

きっと 

あなたにとっても 

今までの努力の成果が出ると思います。 

 

そして 

次の十二支を始めるために 

準備をする最初の年でもあります。 

 

そんな心構えを持ちながら 

ことし一年お付き合いください。 

 

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<デンソー>のビジネスモデル 

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広告会社の名古屋事業所に入社して 

社会人の仲間入りをしましたが 

 

人生初の広告の仕事を受けたのは 

<デンソー>の新聞広告でした。 

 

そのころの社名は 

<日本電装>と呼んでいましたが 

 

<デンソー>の本社は 

名古屋市に近い刈谷市に在るため 

 

地元の企業というイメージが 

とても強かった記憶があります。 

 

あれから…数十年。 

巨大な企業になりました。 

 

昨年9月に 

<トヨタ自動車>と<マツダ>と 

<デンソー>の3社が 

 

電気自動車開発のための新会社 

<EVシー・エー・スピリット>を 

設立しました。 

 

<トヨタ自動車>と<マツダ>は 

8月に資本提携をしているので 

 

この新会社を設立するのは 

自然に受け止めましたが 

 

自動車メーカー以外の<デンソー>が 

なぜ加わっているのでしょうか? 

 

さらに昨年末には 

<スバル>と<日野自動車>と 

<スズキ>と<ダイハツ工業>の 

 

自動車メーカー4社も 

あらたに加わりました。 

 

<デンソー>が参加した7社の中で 

唯一の部品メーカーになります。 

 

新会社に加わる理由は 

トヨタグループの中でも 

 

自動車の電動化に欠かせない 

基幹部品に強みを持っているからです。 

 

これからの自動車メーカーにとって 

避けて通れない4つの改革。 

 

◉コネクテッド(つながるクルマ) 

◉オートノマス(自動運転) 

◉シェアリング(共有するクルマ) 

◉エレクトリシティー(電動化) 

 

これらの分野に強い企業と 

協力や連携をしてかなければ 

 

現在の自動車メーカーの 

業界ランキングがおおきく変わります。 

 

もはや「自前主義」で 

次の時代に生き残ることはできません。 

 

<デンソー>が「AI開発」を 

強化するのも次の時代のためです。 

 

2016年4月に 

「AI・R&Dプロジェクト」を立ち上げて 

「AI開発」の人材を東京に集結。 

 

2018年度には 

2倍以上の人員にする計画です。 

 

2016年12月には 

<NEC>と自動運転分野での 

包括的な連携を発表しています。 

 

<東芝>とは 

「AI」開発分野で連携しています。 

 

2017年1月には 

米国のミシガン大学に「AI」開発の 

「デンソーR&Dラボ」を開設。 

 

2017年4月には 

<スズキ><東芝>と組んで 

 

自動車用リチウムイオン電池パックの 

インドでの製造に取り掛かります。 

 

同じく4月には 

セラミック事業の<イビデン>と 

資本業務提携をしています。 

 

昨年8月には 

フィンランドの<マースグローバル>に 

出資していますが 

 

モビリティー(ヒトの移動)関連の 

製品開発をすすめていく考えです。 

 

昨年9月には 

自動運転に使う半導体の開発設計を 

担当する新会社を設立しました。 

 

昨年10月には 

カーナビシステム大手の 

<富士通テン>を子会社化。 

 

同じく10月から 

アイルランドの<フォトネイション>と 

顔画像認識技術を共同開発しています。 

 

昨年12月には 

自動車用小型モーター製造の 

<アスモ>を吸収合併。 

 

同じく12月に 

「スマートキー」の技術を持つ 

米国<インフィニットキー>を買収。 

 

このように 

次々と提携や買収に取り組むのも 

従来の自社だけの強みでは 

 

将来まで生き残ることが 

できないと判断しているからであり 

 

将来の自社の強みをつくるために 

電子関連のノウハウが 

不可欠であると観ているからです。 

 

<デンソー>のミッションは…… 

 

「世界と未来をみつめ 

 新しい価値の創造を通じて 

 人々の幸福に貢献する」 

 

<デンソー>は未来をみつめ 

新しい自動運転の時代にも 

 

人々に貢献できるように 

次の時代のビジネスモデルを 

つくろうとしています。 

 

(*次回ブログ=10日水曜日に投稿) 

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このことから何を学べるでしょうか? 

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おおきな転換期を迎えて…… 

自社の従来の事業を 

構造的に変える必要がある企業は 

 

次の時代に求められる 

あらたな分野での強みをつくるために 

 

自前主義を捨てて 

積極的に他者との連携を 

求めていくことが不可欠である。 

 

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【経営の3原則】 

ミッション:会社の目的 

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◉理想のお客様◉協力者◉主要活動  

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【ビジネスモデル進化論】 

強い者が生き残るのではない 

賢い者が生き残るのではない 

進化した者だけが生き残る 

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現象をみるのではなく 

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なすべきことが理解できる 

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経営コンサルタント

中部大学 非常勤講師

愛知産業大学 非常勤講師

ビジネスモデルイノベーション協会公認

 ジュニアコンサルタント

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株式会社 未来デザインカンパニー 

代表取締役 渡邉ひとし

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記述に徹しています。 

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