『あの大企業だったら、安心だよ。』

『超がつく大企業は、つぶれない。』


誰もが

そう思うと思いますが……


あなたも、大企業であれば

将来も大丈夫だと思いますか?


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おおきな会社でも、安心できない

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先月の6月

アメリカのネット大手ヤフーが


アメリカの大手通信会社の

ベライゾン・コミュニケーションズに

買収されました。


ご承知のように

ヤフーは検索サイトの大手です。


インターネットといえば

すぐに、ヤフーで検索するぐらいでした。


ソフトバンクの孫正義氏は

金の卵を見つける名人のようで


ヤフーが起業したばかりのころに

いつものように

即断即決で出資を決め


翌年には

ヤフーの日本法人をつくりました。


それから、あっという間に


「インターネットといえばヤフーで検索」

というまでに急成長したのです。


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何に固執するか、によって将来が決まる

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そのヤフーが

どうして買収されることになったのか?


ヤフーが起業してからまもなく

グーグルが会社を設立し


ヤフーも

グーグルの検索エンジンを

採用したところ


グーグルが急成長したので

ヤフーは急遽

自社製の検索エンジンに切り替えました。


しかし

検索エンジンのレベルは

あなたも知っての通り


現在の検索サイトの状況をみれば

グーグルのほうがすぐれていた

ということになります。


さらに

業績が悪化した原因は

事業ドメイン(*注①)に固執したことです。


つまり

「検索すること」に

必要以上にこだわり続けたということです。


経営環境の変化に合わせて

事業ドメインを進化させないと

このような結果を招くことになります。


事業ドメインを進化させることを

『事業の再定義』と呼んでいますが


いままでとは違う

『わたしたちは、〇〇屋さん』

と決めることで


「検索」以外の事業にも

取り組むことになり


あらたな成長する事業や

あらたな収益を得ることができるため


今回のようなことには

ならなかっただろうと思います。


これと同様のケースで

有名な企業といえば

コダック社があげられます。


やはり

「フィルム」に固執したことが

2012年の破産法申請になったのです。


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*注①=事業ドメイン

 事業の活動領域のこと。

 「業種」も、事業ドメインといえます。


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▼ このことから何を学べるでしょうか? ▼

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自社の業種は…

必要以上に固執することで

閉塞状況の突破口が見つからなくなる。


事業ドメインは…

時代や社会の変化に合わせて

転換する必要がある。


ビジネスモデルは……

時代や社会の変化によって

ビジネスモデルの項目内容が変わります。


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<ビジネスモデルの9項目>

①誰に    =理想のお客様

②何を    =商品・サービス

③どのように =仕事の内容

④なぜ    =選ばれる理由

⑤誰と    =協力者、供給者

⑥どこで   =販路・販促

⑦いくつ   =設備・機器

⑧いくらで  =収益方法

⑨どれだけ  =原価・経費

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経営コンサルタント(ビジネスモデル構築)

ビジネスモデルイノベーション協会 会員

愛知県商工会連合会 エキスパート講師

岐阜県公認 コミュニティ診断士

愛知産業大学 非常勤講師

中部大学 非常勤講師

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株式会社 未来デザインカンパニー 

代表取締役 渡邉ひとし

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