『何をやっても、大企業に負けてしまう。』

『中小企業は、生き残れないよ。』


あなたが経営者だったら……

どの市場を、攻めますか?


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新聞記事で、思い出した言葉があった

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日本経済新聞社による

「主要品目・サービスシェア調査」


国内100品目で

上位企業による寡占化が


一段と進んでいることがわかった

と記事に出ていました。


記事を読んで

すぐに頭に浮かんだひとがいます。


それは

GE(ゼネラル・エレクトリック)の

元CEO(最高経営責任者)だった

ジャック・ウェルチ氏です。


GEという会社は

発明王トーマス・エジソンが

つくった会社であり


その後

アメリカのコングロマリット


いわゆる

「巨大複業企業」になりました。


1981年に

ジャック・ウェルチ氏がCEOに就任してから

打ち出した方針が


『どのビジネス(事業)も、その分野で

 1位か2位であること!』


それ以外の事業は

売却などで、手放すという考え方です。


これらの、大胆ともいえる

GEの改革を成し遂げたことで


1999年に、フォーチュン誌で

「20世紀最高の経営者」に選ばれました。


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時代の先を読む、「先見の明」がある人

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その、ジャック・ウェルチ氏が

メディアのインタビューで


みずから語ったことばが印象的で

いまでも忘れられません。


「これからの世界は

 メガコンペティション(*注①)の時代を

 迎えることになるだろう。」


「どのビジネス(事業)も

 その分野で上位企業の3社までしか

 生き残ることはできない。」


それまで日本は

右肩上がりの成長時代であり

バブル景気を経験していたので


当時の、この言葉には

少し違和感があったように思います。


しかし

世の中の、すぐれた経営者は

予言者のように、予知能力があり


彼のように

数年先以降の、時代や社会の変化を

言い当てることができます。


これこそが

『名経営者の直感』と

いえるのではないでしょうか。


現に、ジャック・ウェルチ氏も


「マネジメント」 の発明者である

ピーター・ドラッカーの信奉者であり


鉱物化学の会社へ転職を試みた

博士号を持つ経営者でもあります。


それらの知識と

最年少でCEOにまで登り詰め


大胆な改革を成し遂げるなどの

裏打ちされた体験から

「見通せる未来」があるのでしょう。


話しを戻しますが……

日本経済新聞によると


100品目のうち

首位交代があったのは、10品目。


残り、90品目の中で

半分の45品目は

トップ企業が、さらにシェアを広げ


1~3位のシェア合計が

50%を超えたのは69品目。


携帯電話などの4品目は

上位3社で、100%を占めています。

〔以上、抜粋〕


日本のマーケット(市場)でも

メガコンペティションは

例外ではないということですね。


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*注①=メガコンペティション

 世界各国の企業が

 国境や業界を越えて

 競争する状態のこと。


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▼ このことから何を学べるでしょうか? ▼

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市場でのシェアは…

上位3社の企業で占有される。


われわれ中小企業は…

ニッチな市場(すきま市場)で

売り上げを伸ばすことを考える。


ビジネスモデルは……

どこの市場を狙うか、によって

ビジネスモデルの構築方法が変わります。


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<ビジネスモデルの9項目>

①誰に    =理想のお客様

②何を    =商品・サービス

③どのように =仕事の内容

④なぜ    =選ばれる理由

⑤誰と    =協力者、供給者

⑥どこで   =販路・販促

⑦いくつ   =設備・機器

⑧いくらで  =収益方法

⑨どれだけ  =原価・経費

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経営コンサルタント(ビジネスモデル構築)

ビジネスモデルイノベーション協会 会員

愛知県商工会連合会 エキスパート講師

岐阜県公認 コミュニティ診断士

愛知産業大学 非常勤講師

中部大学 非常勤講師

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株式会社 未来デザインカンパニー 

代表取締役 渡邉ひとし

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