二日間にわたって、

「…変える」ことについて、お話ししてきました。


今日は、そのまとめのお話しをします。


「ミッション」は、創業者の熱い想いであるとともに、

その会社の根幹となる「想い=核」であるため、

簡単に変えることをしない方がいいと、お話ししました。


しかし、

「ビジョン」をつくれるのは社長だけなので、

「ビジョン」を新たに示すことが、

これからの会社にとって、大事だとお伝えしました。


もちろん、

変えること、変えてはいけないことは、

「ミッション」と「ビジョン」だけではありません。


変えてはいけないことを、ざっと見ても、

・ミッション

・現在の事業

・従業員

・お客様

・取引銀行

・仕入れなどの協力会社

などなど。


これら、多くのことを変えてはいけません。


なぜなら、これらを変えることで、

大きな波紋を起こすことになり、

やがては、自らが、

その波に飲み込まれることになるからです。


これらを変えようとすると、

大きな反対勢力を生むことになります。

これらの反対勢力と向き合って、

真剣に闘うほど、無意味なエネルギーはありません。


先代社長から事業承継した後継社長が、

やるべきことではありません。


では、変えてもいいことを見てみましょう。

・ビジョン

・現在の事業の見直し(改善)

・新たな戦力になる人材(採用)

・新規のお客様(拡大)

・新たな取引銀行(先見)

・仕入れ先(拡充)

などになります。


つまり、新社長が打ち出す、

将来へのビジョンにしたがい、


見直し→ 改善→ 拡充→ という取り組みは、

将来にとって、必要な手を打つことになるので、


今までと変わる取り組みでも、

必要不可欠なことになります。


今まで、

変えること、変えないことを見てきましたが、

では、どれぐらいの比率で、

変えること、変えないこと、を考えれば良いでしょうか?


あなたが、2代目社長だったら、

どれぐらいだと思いますか?

もちろん、感覚的な比率で構いません。


私の、感覚的な比率は、

・変えないこと:80%

・変えること :20%

です。


あなたの比率は、どれぐらいでしたか?


マーケティング用語に、

「パレートの法則」(※注❶)というものがあります。


決して、今回のような類の比率を、

指し示す法則ではありませんが、

変える・変えないの感覚的比率は、

80対20(程度)が、ちょうどいい数値のようです。


「当たり前のこと」をする。

これしかありません。


経営の本質、経営の王道。

経営に「近道」はありません。

経営の本質を見つめ、

経営の王道を歩んで行きましょう!


そのためには、良き相談相手を見つけることが、

もっとも重要です。


[頑張れ! 2代目社長!]

☆2代目社長を応援します☆



※注❶

イタリアの経済学者パレートが発見した法則