『先代社長を超えて、お客様に何を提供できるか?』

事業承継した後継社長の気持ちです。


この言葉には、2つの意味が含まれています。

一つ目は、

「先代社長を超える」という意味。


余程、消極的な性格ではない限り、

心のどこかで、

「先代社長を超える」という意識があるはずです。


事業を承継して、社長になれば、

「周囲の期待」と、「周囲の視線」を

痛いほど感じているので、


つい、気負いがちになり易いですが、

その気負いが、「焦り」を生む原因にもなります。


焦りは、普段の自分の実力を、

十分に発揮できない状態にさせるので、


慣れていない社長職と、

馴染みの薄い職場環境では、

さらに、

能力を発揮できない状況に陥ります。


このような状況を避けるためには、

一体、どうすれば良いのでしょうか?


このような時には、

そもそもの原因を探して、対処するしかありません。


今回のケースでは、

「周囲の期待」と、「周囲の視線」を、

必要以上に受け止めていることが原因です。


その原因を、取り除くと言うことは、

「周囲の期待」を、まともに受け止めないこと。

そして、

「周囲の視線」を、あまり気にしないこと。


できるだけ、自分のペースで、

社長の仕事をこなしていくことが必要です。


「先代社長を超える」というのは、

結果でしかありません。


まずは、自分のペースを掴むことが、

肝要になります。



二つ目の意味は、

「お客様に何を提供できるか」ですが、


先代社長を超えた商品という意味なので、

先代社長が成し遂げられなかったことに

新たにチャレンジすることになります。


これも、冷静に考えなくてはいけません。


承継した事業を経営しながら、

さらに新たな事業に乗り出すことは、

はっきり言って、無謀としか言えません。


ましてや、

この新たな事業(商品)が、

新たな顧客を開拓することになる場合、


事業を軌道に乗せるまでに、

相当な、コストと時間を費やすことになります。


およそ、

先代社長を支えてきた、

古参の社員にとっては、


2代目社長を支えるどころか、

危険極まりない暴挙として捉え、

猛反対の大合唱になります。


そうなれば、

この新たな事業が成功する可能性は、

ほとんど無くなります。


先代社長の時代とは違うので、

今の時代に合った商品を、

新たに開発したいという気持ちは理解できますが、


その気負いが、焦りを生み、

正しい判断を鈍らせる原因にもなります。


『石の上にも3年』の例えのように、

事業を承継してから3年間(程度)は、

現在の事業に取り組んでいきましょう。


もちろん、

現在の事業の「改善」であれば、

積極的に取り組む必要があります。


なぜなら、「現在の事業の改善」は、

PDCAサイクルの「C(check)」にあたるからです。

これは、通常の経営の範囲になります。


「当たり前のこと」をする。

これしかありません。


経営の本質、経営の王道。

経営に「近道」はありません。


経営の本質を見つめ、

経営の王道を歩んで行きましょう!


そのためには、良き相談相手を見つけることが、

もっとも重要です。


[頑張れ! 2代目社長!]

☆2代目社長を応援します☆