渡邉さん、「現場は大事ですね。」

昨日の打合せで発せられた言葉です。


いきなりですが、

あなただったら、この言葉の投げ掛けに、どう答えますか?


実は、このとき質問で返しました。

・経営者に対する言葉ですか?

・一般論的な話ですか?


すると…

「社長にとって、現場は大事だと思いますか?」

という質問が、再び返ってきました。


あなただったら、どう答えますか?

10秒考えてください。


答えは、「状況によります。」でした。


と言うのも、

経営をしっかりとやっている上で、

現場に顔を出すのであれば、

これは、とてもいいことです。


しかし、いつも、

「現場の長」のような行動をしているのであれば、


これは、社長の行動として、

結構、心配になります……。


社長が、自ら、現場の作業に夢中になってしまうと、

他の誰も、経営をする役割の人がいなくなるからです。


つまり、司令塔となって、

明日からの取り組みを考える人が、

誰もいない、という状況になるということです。


・社長が先頭に立って、生産現場で作業をする

・社長が先頭に立って、営業現場で営業をする


これらの行為は、

一見、頼もしい存在に見えるかもしれませんが、


経営という観点から見ると、

とても、不安を覚える状況でしかありません。


社員にとってみても、

毎日、現場で、社長に仕事をされると、


自分の仕事がやり辛くなる、

ということも生じてきます。


社長は、会社の司令塔ですから、

・大所高所の観点で、逐次、ものごとの判断を下す

・トラブルがあれば、必要に応じて自らが対処する

・大きな案件の営業決済に関わるときは、営業に同行する

などなど。


そんなに現場で、現場長のように忙しく働かなくても、

たとえデスクに座っていても、

結構、社長の出番は多いと思います。


現場で働いていると見えないことも、

デスクで、考えを巡らせていることで、

経営トップとして、見えてくることがあります。


社員と同じ目線で見ることも、

時には必要かもしれませんが、


社員からしてみれば、社長としての目線で、

物事を見ていてほしい、と思うのではないでしょうか。


現場で、社員と一緒に働いて、

社員に好かれることも大事ですが、


何よりも、社員にとっては、

頼り甲斐のあるトップでいてほしいと

願っているのだと思います。


『事件は会議室で起きてるんじゃない!

 現場で起きてるんだ!』


あの有名な、青島俊作のセリフが物語るように、

確かに、仕事の大半は現場で行われています。


ということは、

毎日、朝から夜まで、社長室に籠っていては、

現場で起きていることを見ていないので、


いざ、何かを判断する時に、

現場を無視した状態になります。


そのためにも、1日に1回以上は、

現場に顔を出す必要があります。


結論を言うと、

・社長は、現場の長ではない

・社員の見ていない、先を見る

・現場が分からなければ、適切な判断はできない


つまり、社長にとっては、

「現場との距離」という感覚、が大事なのです。


「当たり前のこと」をする。

これしかありません。


経営の本質、経営の王道。

経営に「近道」はありません。


経営の本質を見つめ、

経営の王道を歩んで行きましょう!


そのためには、良き相談相手を見つけることが、

もっとも重要です。


[頑張れ!! 2代目社長!]

☆2代目社長を、応援します☆