10歳の頃から10年経っても鎮まらぬ病.
それと隣り合わせにある心はとうの昔に凍てついている.
終わらない不安を終える術は無いにも関わらず,
薬によりその不安をさも乗り越えたかのような
完治の模倣をする為に
私や先生の時間は翻弄されているのではないか
と考えてしまう.
自分なりに病の恐怖と闘い,培って来たはずの経験値は,
本当は投薬による目くらましなのではないかと考えると,
未来永劫続く深い闇の中に閉じ込められたようだ.
その闇すら私の一部.
いつの日か己の闇と決別する日が来ても,
私は生涯,この孤独を忘れはし無いだろう.