フルコン制御車のリセッティング | ラノーズのブログ

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エンジンの制御を純正ECMからフルコン制御へと変更した車両は、作業が完了しオーナーさんへと引き渡しが済んだら、そこで完了、というわけではありません。引き渡し後も、数回にわたってリセッティングを繰り返します。これは、セッティングの完成度を高めるためには必然と言えることだからです。例えば、夏場にセッティングした車両ならば、外気温が低くなった冬場にもう一度、という具合です。フルコンは、すべてのデータをチューナーが構築するわけですから、そのデータの完成度こそが一年を通じてクルマを快適に走らせることにつながるということです。気温等の変化以外でも、セッティングのアプローチを変えるなんて言うこともあります。例えば、ある所の制御をまた違ったアプローチから制御すれば、そっちのほうが安定した結果が出せる、とか。フルコンのセッティングというのは、同じ結果を得るでも、アプローチの違いによって安定性だったりもっと微妙な範囲での内容が変化したりもしますので、そういったアプローチが見つかった場合でもリセッティングを行います。ちなみに、自分のJB23はフルコン制御にしてからすでに5~6年ほどは経ちますが、いまだにセッティング面では色々とテストして、新たな発見というのも未だにあります。あ、あと、当然のことながら、こうしたフルコンのリセッティング(アップデート)は、すべて無料で行っています。エンジンの仕様を変更してのリセッティングはさすがに有料となってしまいますが。