肩や、腰の治療をする時にいつも親父の言葉を思い出します。
バシッと決めたスーツ
カッコいいですよね！
子供の頃から育った家は、
bespoke tailor
ビスポークテーラー
紳士服の仕立て屋さんです。
だから、子供の頃から洋服を作るところを見て来ました。
平べったい１枚の生地から、型紙をあてて、いろんなカーブを描き、あの立体型を作り上げて行くんですね！
何着もオーダースーツを作ってもらって、
当時、大阪の専門学校に入学が決まってスーツを作ってもらうのに採寸をしてもらっている時の事です。
『胴回りはこのくらいでいいか？』
『うん』
『脇の下は、このくらいでいいか？』
『うん！でも、もうちょっと絞ってもらった方がカッコいいかも？』
『あんまり絞ると動けなくなるぞ！』
『そっかぁ〜、でも、あんまりブカブカで大きいのは、カッコ悪いもんなぁ』
『あのな！洋服の作りっていうのはな！
腕を下ろした状態でカッコいいのを作るんや』
『ふぅ〜ん』
当時は、何気なく聞いていた。
『ズボンはどうや？このくらいゆとりがないと、しゃがんだ時に尻が破れるぞ！』
『でも、スリムな方がカッコいいから！』
なんて、無理を言って、案の定、しゃがんだ時に
ビリっと破れた！
(o^^o)
ジーパンの生地に比べて洋服生地は、弱いんですね！
(o^^o)
ここまで、お話ししたところで、治療に結びつけます。
もし、洋服を着た状態で、手を上げたとしたらどうなりますか？
伸縮しない生地は袖を前腕の真ん中あたりまで引き寄せ、横腹はパックリと開けてしまっています。
もし、お腹のボタンをとめていたとしたら、腕は上まで上げられないか、脇の下を破ってしまいます。
こんなに長々と説明する必要もないのですが、
伸びない生地が、人間の皮膚や凝って収縮性の悪くなってしまった筋肉だとします。
肩だけ触れば、腕は上がりますか？
だから、私は全身マッサージ
腕だけもみほぐすのではなく、指先から肩までシワを集めるように
足先から横腹、肋骨、脇の下、肩までを一旦大きく伸ばしてもみほぐし、シワを集めていく
歯磨きチューブの残り少なくなった中身を出口に集めるように
これを1時間程かけて、特に説明もせず、
手から何をどうしたいのか？を伝えます。
これを
このように使って
この枕は、使い方によってすごく簡単に筋肉を撓ませてくれます。
助手が下から手を添えてくれているように
この枕も、うちの洋服屋さんで作りました。
(o^^o)
洋服屋さんの息子ならではの発想でしょ？
ズボンについて先日来てくれた患者さんが
『先生！ゆとりのあるズボンはくようにしましたよ！』
足の裏側をストレッチするとかなり痛がっていた青年です。
『先生が言っていたGパンとダブついたズボンの違い、なるほどな！っておもったんで、ゆとりのあるズボンに変えました。』
『Gパンと洋服の裁断の仕方の違いや、折りたたみ方から違うのは、何故かな？って、思ったんですよ！Gパンはカッコいいけど、しゃがんだ時は、かなり骨盤を後ろに引っ張ってる。重心も後ろにかかってくるし、引っ張られる力に対抗して、首、背中、腰の筋肉には、すごくストレスがかかってくる。(o^^o)わかっていただけたんですね！ありがとうございます。』
素直に助言を受け入れてくれて、治そうとすぐに実行に移してくれる患者さん！大好きです。
『筋肉が疲れたり、凝って縮んだ時はゆっくり時間をかけてほぐして、グイィ〜ンと伸ばして差し上げますからね♪』
マンツーマンで、まったく誰にも邪魔されず、たわいのない会話で盛り上がり、いつも楽しく治療させて頂いています。
『今はまた、自宅治療室、太宰府院で、治療だけするところですが、秋月の【癒しの杜】が完成したら、1日がかりで来て下さい！よもぎ蒸しや治療ももちろんですが、秋月の城下町を散歩したり、帰ってきて、ピザ釜でピザ焼いたりしましょう♪』
『いいっすねぇ』
【癒しの杜】は、【施術室】を貸出し致します。
施術家の先生、セラピストさん、助手の先生、
大好きな患者さんや大切な方と朝倉を訪れませんか？
足湯や、よもぎ蒸しをして、静かな環境で施術が出来ます。
って言うか、今からつくります。
(o^^o)
お寺みたいなところで施術がしたかった
お〜い♪ デジタ
長いブログ、最後までお読みいただきありがとうございました。
