蝕まれる心。文学と関わってると、つきまとうのは「自殺」というかたちの死。でも同時に、それは生きること。だから鬱々とする。すごくよくわかってしまうから。物語に入り込む程に、私は無口になり、身体が凍えそうになる。完全に幸せな物語なんて、この世のどこにも存在しないんだ、きっと。