クリスマスは嫌いだ、だって俺の誕生日なのにみんなは彼女とクリスマスを過ごすとかで遊んでくれない、しかも俺の誕生日のことも忘れてる

 

小さい頃から誕生日とクリスマスを一緒にされてきた、まあそれでもプレゼントをもらえるから我慢してきたんだ

でも中学、高校となると、彼女がいる友達はクリスマスの方が大事で、俺のことを忘れる

そりゃ俺にだって彼女もいたことがあったさ、でも俺のお祝いもそこそこに俺にクリスマスプレゼントをねだる、そんな彼女だったから春にならないうちに別れた

そのことを友達に話すと「おまえ、クリスマスに生まれたんだっけ、お得じゃん」と笑う

その友達とも今は疎遠だ

 

ああ…クリスマスが嫌いなのに俺、相葉雅紀は、いまサンタの衣装でクリスマスケ-キを店先で売っている

大学入学をきっかけに俺は一人暮らしを始めた、自分の小遣いは自分で稼げと親に言われ

アパ-トの近くのケ-キ屋でバイトを始めたが、その時はこうなることをまるで考えていなかったのだ

はぁ~あと何箱売れば帰れるんだろう

 

「ケ-キください」

 

ため息をつき、下を向いていた俺は急に声を掛けられ

 

「はいっいい?」と変な声を出してしまった

 

そんな俺を「サンタさん疲れてるんですか?」

 

と、心配そうに見つめている?

 

「天使?」

 

「んっ?天使?」

 

「あっごめんごめん大丈夫だよ」

 

「ケ-キどの大きさにしますか?」

 

「う~んどれにしよう」

 

迷ってる姿を眺めながら、色白で、目鼻立ちがはっきりした美人さん、唇の下のほくろが色っぽいなぁ、でも男だよな

 

と、ぼんやり眺めていたら

 

「これにします、二人で食べきれるかな?」

 

「ここのケ-キそんなに甘くないからいくらでも食べられるよ」

 

「良かった、これくださいっ」

 

とても可愛い顔でっ微笑むから男だって判るけどドキッとしてしまった

 

「潤~!」

 

声のする方を見れば、ス-ツを着たサラリ-マンがこちらに手を振っている

 

「翔く~ん」

 

この子は潤って言うんだ、素敵な名前だなぁっ

 

「今、サンタさんからケ-キを買ったんだよ、一緒に食べよ」

 

「そうだね、楽しみだ」

 

その彼は潤くんの腰を抱き歩き始めた、潤くんは後ろを振り返り「サンタさんまたね」と言い手を小さく振って帰っていった

 

 

 

 

 

相葉ちゃんの誕生日なのでお話書いてみました、ゆっくり更新ですが読んでもらえると嬉しいです、