2026年が明けました。
年末に人生の希望が叶って、生きている意味の8割を達成しました。
あとはピンピンコロリで絶命する事です(笑)
さて久しぶりに記事にするのは、R75WHの国内所有者を探しているなかで突き当たった方からの預かり修理。
最終的には車両を譲り受ける約束をしている方で、最後に継続検査を受けて乗って楽しみたいと相談されました。
乗らなくなった理由はエンジン始動困難と、クラッチが滑る、そしてオイル漏れが酷いというもの。
11月の中旬に実車の検分を行って、エンジンAssyを分離して作業場へ持ち込みました。
圧縮が低い事と打音の発生から、クランクシャフトのビッグエンドに理由がありそうだと分解してみたらビンゴ。
既設のクランクシャフトを修理して使いたいのですが、国内で有名な関東の内燃機屋さんからは出来ないと言われ、別の大型機械を持っている業者さんは2月まで手一杯との回答。
結果、11月下旬にリプロ品を扱っている業者さんへ発注しますが、ヨーロッパは12月になるとクリスマス休暇で何かと滞るので、早めに出荷して欲しい旨を添え支払いも秒で済ませました🤭
私が知る限り、リプロ品のクランクシャフトは製作者のアプローチが3つあって、サイズが微妙に異なります。故に必要になる部品が異なるので発注時に忘れないよう手配。
いずれの製品も手にして組み上げた知見があるので、今回は一番手堅い手法で製作されたリプロ品を選択。
海の向こう側から部品が届く前に、当地の内燃機屋さんへクランクケースの修正をしてもらいます。
およそ80年前のアルミ鋳物に修正をかけてくれる業者さんには頭が上がりません。
荷物は順調に海を渡ってきて、12月20日に我が家へ無事到着。
修正依頼をしたケースも内燃機屋さんから引き上げて組み立てます。
組み合わせの部品も、発注した部品のほかに手持ちの中から選択して過不足なく作業完了。
同時に部品の状態で温存していた4号車のエンジンを組み立てました。
この4号車、当時の部品がそのまま組まれています。なので80年前のオリジナルピストンとシリンダーを目の当たりにし、私が今まで見た事のない浮文字や打刻が入っています。(面倒事は嫌なので写真にマスクをしました。)
ヒートシンクの痩せ方とか、欠け方が如何にも80年という時間の経過を窺わせます。
クランクシャフトは寿命を迎えているのでリプロ品を使いますが、点火装置や発電機、充電制御もカットアウトリレーのままです。
ギヤボックスやデフ、ハブリダクション機構も同様なので、使えるか否かを吟味しながら修復を進めていきます。
先ずは預かり修理品のエンジンを車台に搭載して、継続検査を受ける準備を進めていきましょうか。



