あまりに突然、警察官の方が来てくださり頭の中の整理が全くできていなかった私は混乱していました。
ピンポンと鳴ってドアを開けたら中年の男性警察官と若い女性警察官お2人が来てくださいました。
本当に夜に申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが正直、ドアを開けても何を話すべきか考えられませんでした。
ただ玄関の近くの次男の部屋が少し開いていてなんだか次男が泣いている姿がちらっと見えました。
頭の中はぐちゃぐちゃなのにそんなことは目に入ってきました。
詳しくは書きませんでしたが次男がかなり加勢してくれてiPhoneを取り返すことができました。
父親のあの姿を見た次男はどんな気持ちだったのだろう…今となっては次男にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。
そして今、この時に事実を話せば夫はどうなるのか?息子の父親は警察へ行くことになるのか?そうすると子供達にも迷惑がかかるのか?
一瞬でいろいろ考えました。
結果…「些細な喧嘩でスマホの取り合いになり夫が緊急ボタンを押し続けてしまっていたようです。本当に申し訳ございません。」そう言っていました。
全て子供達のため。
でもこのようなケースは多いのか一旦、男性警察官が報告の電話をするとかで外へ行き女性警察官の方が「本当に大丈夫ですか?暴力は振るわれていませんか?」と聞いてくださいました。
恐らくお2人はわかっているのかなと思いました。
でも「はい、大丈夫です。本当に申し訳ありません」そういうしかありませんでした。
いろいろDVについて相談できるところもありますし何かありましたら連絡してくださいと言ってくださり一旦、お2人は帰られました。
そしてドアを閉めたら、次男が「どうして本当のことを言わなかったん?」と涙目で言ってきました。
だって本当のことを話したらあなたの父親は警察に捕まるかもよ?それでもいいの?お母さんが我慢すればいいことだから。
そう言うと次男も複雑な顔をしていました。
家中ぐちゃぐちゃになっていたので少しは片付けようかと思った矢先、またピンポンと鳴りました。
「先程の警察の者です上司に連絡しましたがご主人とも話すように言われましたのでご主人を呼んでもらえますか」
さすが警察…きちんと両方を確認するんだと思い夫に警察があなたと話したいそうですと言いに行きました。
その時、夫はなんと食器を洗っていました。