詩『金魚』死にかけのその身体で君はまだスイスイ優雅に泳ぐのか飛びかけたその魂で君はまだ小さな波紋を作るのか何が君をそうさせるのか君に生きる理由などないそれでも君はただ泳ぐ私にも生きる理由はないが君と違って涙を流すああ どうかいつまでも いつまでもそんなに綺麗に そんなに華麗にくるくると回っていないで早く 早く死んでおくれ君が死ねば私は泣ける泣ければ君を忘れられる