死にかけのその身体で

君はまだスイスイ優雅に泳ぐのか

飛びかけたその魂で

君はまだ小さな波紋を作るのか


何が君をそうさせるのか

君に生きる理由などない

それでも君はただ泳ぐ

私にも生きる理由はないが

君と違って涙を流す


ああ どうか

いつまでも いつまでも

そんなに綺麗に そんなに華麗に

くるくると回っていないで

早く 早く死んでおくれ

君が死ねば私は泣ける

泣ければ君を忘れられる