詩『ワタシはただの…』

※2023年10月22日に作成


ワタシはただの カワイイ人形

だけどほんとは はかない幻想
それから ワタシは評論家
だけど アシタも放浪者

「それはそれでいい」と笑いながら
今日も生き方 わからず戸惑う


「自分がどんな人間か、なんて
 考えなくていい
 そのうち わかるわ」

そんなこと 言われなくてもわかる
それでも考えずには 居られないものなの


「なんのために 学校に行ってるの?」
「なんのために 学校に行くの?」

さんざん 自分にした質問
次は大人にされて ウンザリしてる
知らない、ワタシはまだ子供
なのに大人にされて ウンザリしてる


結婚もしないし 子供もいらない
だから一生 子供で居させて

どうして この世は時が経つ
なぜワタシは 大人になって
大事な人は 死んでしまうか

永遠にずっと このままでいいから
喜びも幸せも いらないんだから


「小説家になりたい」
「主人公になりたい」

そんな夢は 2度と持たない
人生は灰色、残り火の炭たち

このまま どこかを目指し発つ
なんで生きてる責任 担って
ここに居なくては いけないか


結局ワタシは ただの人形
だから どこにも行けないの
ワタシは ただの評論家
だから どこにでも居るわ

結局ワタシは ただの幻想
だから どこにも居ないの
ワタシは ただの放浪者
だから どこにでも行けるわ




☆  ☆  ☆




詩『理想の死に方』

※2023年10月14日に作成


家庭も美貌も 持たないで


だけど自由に 勝手にやって


ババアになるまで 生きれたら

どっかへフラッと 旅へ出て

最期の恋して 死にたいな


のたれ死んだ その場所で

知らない誰かに テキトーに

めんどくさそうに 処理されて


まるで誰も居なかったように

まるで何事もなかったように


広い宇宙の たったひとつの

一瞬 光った塵として


そう さも美しく


すっかり消えて なくなりたい

それが私の 理想の死に方