こんにちは、あすなろまどかです。

 


 この記事は、前回の続きです。
  


 前回、クイーンは「こってり」で、オアシスは「あっさり」と書きましたが、それはあくまでも楽曲の話っていうのがまたいいのです。

 

 これは、クイーン=フレディ、オアシス=ノエル、というような考え方になってしまうのですが。

 





 

 



 フレディは、つくる楽曲や声自体は派手でこってりしていて女王様って感じなんですが…

 

 性格は割と控えめというか、なんだろう、ステージ上で「フレディ・マーキュリー」というキャラを演じてる感じがするんです。勝手な見解かもしれないけど、繊細で臆病に見えるというか。「フレディ・マーキュリー」も本名じゃないし。

 

 

 

 対してノエルは、つくる楽曲や声自体はシンプルであっさりしてて爽やかなんですが、性格とか言動は…なんですよね。かなりロックスターっぽいというか、まあ端的に言えば不良です。リアムよりはましですが、それでもかなりの不良だと思います。薬物やっていたことも全然隠してませんしね。

 

 

 なんて言ったらいいかな、ノエルは、全てがありのままという感じがします。いつも自分でいる感じ。

 

 だからWhateverのような直球の歌詞を書けるんだろうな。人の心に直接訴えかけるような。

 

 

 かなりやんちゃだし問題発言も多いけれど、それが自分だからいいんだ、と思っている気がするんです。

 

 それが楽曲になると途端に素直に爽やかな歌詞になるのが魅力なんですが、あの素直な歌詞も、不良の自分を捨てて書いているわけじゃないと思います。

 

 

 たぶん、飾ったりかっこつけたりして素直な歌詞を書いてるわけじゃなくて、あの直球の歌詞が自分の哲学だと思ってるんじゃないかなあ。

 

 普段の発言では横柄な態度をとったり、問題発言をしたりする自分も「ノエル・ギャラガー」で、歌詞では素直になる自分も「ノエル・ギャラガー」。そんなふうに考えてる気がします。

 

 

 普段の自分と、ステージ上の自分を、演じ分けてないんじゃないかなあ。すごくすごく素直な人なんだと思います。考えすぎかもしれないけど。

 

 

 

 そう考えると、プライベートではフレディが「あっさり」で、ノエルが「こってり」なんじゃないか…という気もしてくるものです。

 

 …あれ? でも、今まで私が書いてきたフレディとノエルの違いを考えてみると、やっぱりプライベートでも、フレディが「こってり」で、ノエルが「あっさり」なのかな。

 

 

 

 性格や言動に関しては、フレディは結構落ち着いていて、ノエルはかなり破茶滅茶だから、フレディが「あっさり」でノエルが「こってり」かなあ、と思いましたが…

 

 フレディはステージ上では別の誰かになりきるほど繊細で臆病、ノエルはステージ上でも自分でいられるほど素直なのだとすると、やはりフレディが「こってり」で、ノエルが「あっさり」のような気がしてきます。

 

 でもそうすると、「繊細で臆病って、こってりか? 素直があっさりなのは、まあ分かるけど…。むりやり当てはめすぎじゃないのか?」という気持ちが生まれてきますし。

 

 

 結局、どっちも「こってり」で、どっちも「あっさり」なんじゃないかな。なんかそんな気がしてきました。

 

 

 クイーンとオアシスの、「楽曲の雰囲気と、メンバーの性格や言動が真逆」な感じ、

 

 ローリング・ストーンズビートルズの雰囲気に似ている気がしてなりません。

 

 (クイーンがストーンズ、オアシスがビートルズ。)

 

 

 

 特に、ノエルの真逆っぷりと言ったらないですね。彼はすごくシンプルで素直な歌詞を書くのに、性格や言動はロックスターっぽくて不良っぽいから最高なんです。

 

 それなのに、着ている服は白や黒ばかりで、歌詞みたいにシンプルなんです。

 

 髪型も、よくロック・バンドにいるような、「お前、頭どうした!?」と二度見するような奇抜なものじゃない。

 

 街を歩いていて、普通にすれ違いそうな、どこにでもいそうな親近感があるんです。それもノエルやオアシスの魅力の一つではないでしょうか。

 

 

 

 オアシスというバンド名がもう爽やかで、純粋というか純真というか、新鮮なイメージを抱くのだけれど、蓋を開けてみたら、ゴリゴリのロック・バンドというのがまたいいんです。

 

 眉毛が太い不良兄弟が爽やかにロックするバンド、という、字面にしたら思わず笑いたくなってしまうような、強い印象を持つアーティスト。

 

 

 

 オアシスの、こういうところが好きなのです。

 

 いわゆる「ギャップ」が多すぎて、どこが表でどこが裏か分からなくなるのだけど、少し離れてよく見てみると、実は表も裏もない、純粋で、無駄なものや余計なものが削ぎ落とされた、洗練された何かが核としてあるという、とても不思議哲学的なバンドだと思うんです、特にノエルは。

 

 だから色んな人が元気づけられたり、自信を持てたりするんだと思います。それでこそ、多くのファンにとっての、本当の意味での「心のオアシス」というか、なんというか。

 

 …何言ってるんだろう、私…笑

 

 

 なんだか曖昧な感じで、それではさようなら^^;