こんにちは、あすなろまどかです。
今回は、映画「Yesterday」の感想の続きを書いていきます。
↓前回の感想その7は、こちらです。
「Hey Jude」のレコーディングの際、この曲の誕生秘話をジャックから聞いたエド・シーラン。
そしてエドは、一言つぶやき、ジャックを驚かせることになります…。
その、エドのつぶやきとは、このようなものでした。
「信じられない」
ジャックはたいへん焦って、「何が…?」と、怯えたように尋ねます。
もちろんこれは、先ほど(感想その7をご覧ください。)のジャックの夢のシーンと繋がっています。
有名になり始めたジャックが、本来の「ビートルズ」という存在を意識し始めたことで、彼の中に「ビートルズが存在する世界」という、以前までの現実の世界ができたのです。
「ビートルズが登場する」という夢を見たことで、ようやく現実を見始めたのです。
このあたりの対比は面白いし、よくできていると思います。
話を戻すと……
エドが「信じられない」と言ったのはジャックの発言ではなく、ポンポンと飛び出してくる天才的なアイデアのことでした。
否定的な意味で言ったのではなく、本当にジャックを認めているからこそ出てきた、むしろ彼を肯定する発言なのです。
が、その「エドが認めた才能」は、実際にはジャックのものではなく、ポールのものです。
ジャックの気持ちを考えると、何とも悲しく、そして何とも後ろめたくなります。
その後、エドに「Hey Jude」でなく「Hey Dude(相棒)」にしろ、と、曲名を改悪…いえ、改変させられるジャック。
そんな彼に、1本の電話が入ります。エリーからです…。
映画「イエスタデイ」感想その9に続きます!