こんにちは、あすなろまどかです。



 今回は、映画「Yesterday」の感想の続きを書いていきます。


 ↓前回の感想その6は、こちらです。






 前回から、精神的に不安定になってきたジャック

 その要因は、エリーが自分から離れていった悲しみ、仕事が忙しくなってきたこと、ビートルズの存在を隠して盗作を続けるストレス…等々、色々なことだと思います。



 ジャックは、夢を見ます。ビートルズのポールとリンゴに訴えられるという夢です。

 夢の中で、テレビに出演したジャック。そこで司会の男性が突然、こんな恐ろしいことを口にします。


「君の曲を盗作だと訴えた2人がいる。紹介します、ポールとリンゴです!」


 そして、ポールとリンゴだと思われる男性2人の脚が映ったところで、ジャックはこの悪夢から目覚めます…。

 ジャックの精神状態が、浮き彫りにされた場面です。


↓一連のシーンを貼っておきます。





 ちなみに、さっき書いた通り、ポールとリンゴは脚しか映りません。この場面でのポールが裸足なのは、もちろんAbbey Roadのアルバムのイメージでしょう。



 (しかし少々、狙いすぎな気もします。


 でも、とても有名なAbbey Roadのポールのイメージからアイデアを持ってきているので、ああ、ファン思いなのだな」という考えに改めました。)







 次の場面では、エド・シーランがジャックのレコーディングの様子を見に来ます。

 ジャックはエドに、呼び捨てタメ口で話しています。


 エドが本当にジャックの才能を認めていること、

 ジャックも、そのことや、エドと肩を並べられた(既に抜かしてしまいましたが。)ことを嬉しく思っていることが、分かるシーンです。





 その後、「Hey Jude」のレコーディングに励むジャック。

 それを聴いたエドとの会話。




エド「この曲には、先にストーリーがありそうだ」


ジャック「ああ、確かに。ラクじゃない現実が背景にある。友達の…息子の話なんだ。その子を慰めるつもりで書いた。可哀想な子なんだ」



 「友達の息子」というのは、もちろんジョン・レノンの最初の子供、ジュリアン・レノンのことです。

 



 ジョンと、彼の元妻シンシアが離婚し、ポールがジュリアンを慰めるつもりで書いた、Hey Jude。


 ジャックは自身をポールということにし、本当の「ラクじゃない現実」をエドに吐露したのです。




 (ちなみに…


 はじめはジュリアンの愛称を用いて、「Hey, Jules(ジュールズ)」という呼びかけから始まる曲でしたが、「歌いにくい」という理由で、「Hey Jude」に変更されたというのは、有名な話です。)




 「Hey Jude」の誕生秘話をジャックから聞いたエドは、一言つぶやき、ジャックを驚かせることになります…。



 映画「イエスタデイ」の感想その8に続きます!