タイトル「スランプ」

誰か 私を助けてほしい

詩を書くのが大好きで
1日に何本つくっても飽きなかったのに
このごろ なんにも思いつかない
まるで書き方を忘れてしまったかのように
ペンを持っても動きやしない

誰か 誰かこんな私を助けてほしい



これを読んだあのひとは
「書いてるじゃねぇか
 甘ったれるなよな
 腕のない子供たちを想ってみろよ」
と 冷たい目をして笑うのだろう

しかし それはまったく違う
書けてなどいないのだ

こんな糞みたいな文章は
存在していても
書かれていないのと同じなのだ…
甘ったれてなどいない
いまの私は 腕のない小さな子供なのだ…



誰か 誰か私を助けてほしい

文を書くのが大好きで
1日 何時間書いても疲れなかったのに
このごろ なんにも思いつかない
焦る私を まるでいじめるかのように
ヤツは私に容赦しない

誰か 誰かこんな私を助けてほしい