こんにちは、あすなろまどかです。
 「ちょっと」お久しぶりです。


 今回の詩は、前回の詩と同じコンセプトと世界観を意識しています。

 繋がっているわけではありませんが、前回と今回の詩の主人公、「僕」は同一人物という設定です。



 前回の詩↓


タイトル「夏が来たね」

今年も夏が来たね 毎年どおりの夏が
 また夏を過ごすんだね いままでのように
この季節の風に吹かれると
なぜか涙がこぼれてしまう

それはきっと 
どこかから運ばれてくる、
ひまわりのにおいが優しいせいさ

時々 僕はなぜか
この季節を永遠に繰り返しているような 
そんな不思議な気持ちになる



僕は15だってのに、何十年も昔に
  15の夏を走り抜けたような…



だけど見上げた高い空に太陽があると
そんなの気のせいかなって思うんだ



だって あの太陽は何百年も昔から
こうしてみんなを見守ってきたんだから
太陽の光に乗った誰かたちが 
僕に乗り移っても不思議じゃないと思うんだ

そして それはとても
素晴らしいことだと思うんだ



ひまわりの優しいにおい 
高い空にゆれる太陽

今年も夏が来たね


(撮影:あすなろ まどか)