こんにちは、あすなろまどかです。


 既に書かれているかもしれませんが、ジョン・レノンと、シンシア・パウエルやジュリアン・レノン、そしてオノ・ヨーコとの関係について、徹底考察していきます。


 今回は主に、ジョン・レノンジュリアン・レノン(ジョンの実母)についてです。



 登場人物を紹介します。

ジョン・レノン…話の中心人物。捨て子。叔母のミミに育てられた。2度結婚している。

 1人目の妻はシンシア・パウエルで、彼女との息子はジュリアン・レノン。2人目の妻はオノ・ヨーコで、彼女との息子はショーン・レノン。

 

アルフレッド・レノン…ジョンの実父。船で働いていた。妻ジュリアとの折り合いが悪くなり、離婚する。

 

ジュリア・レノン…ジョンの実母。ミミの妹。ジョンの育児を放棄し、不倫してしまう。夫アルフレッドとの折り合いが悪くなり、離婚する。

 

ミミおばさん…ジョンの叔母。ジュリアの姉。育児放棄されたジョンを引き取って、育ててくれた。

 

シンシア・パウエル…ジョンの1人目の妻。ジュリアンの実母。ジョンと離婚してしまう。

 

ジュリアン・レノン…ジョンの1人目の子供。ジョンとシンシアの息子。父親ジョンとの関係は、あまり良いものとは言えなかった。代わりに、ポールがよく遊んでくれた。腹違いの弟ショーンとの仲は良好。

 

オノ・ヨーコ…ジョンの2人目の妻。ショーンの実母。ジョンと恋に落ちる。

 

ショーン・レノン…ジョンの2人目の子供。ジョンとヨーコの息子。父親ジョンとの仲は良かったっぽい。腹違いの兄ジュリアンとの仲は良好。

 

ポール・マッカートニー…ジョンが所属していたバンド、ビートルズのメンバーの1人で、学生の頃からの知り合い。優しいので、シンシアとジュリアンのことを気遣っている。

 

 

 ジョンって、やっぱりすごいですよね。彼と関わった人物を書き上げただけで、物語が1本作れそうなくらいの濃い関係が浮き上がってくるんだから…。

 

 

 

 さて、本題に入ります。


 世界的に超有名なバンド、ビートルズのメンバーのリーダー、ジョン・レノン。
 そんな彼の生い立ちは、かなり壮絶かつ複雑なものでした。


 あまりにも有名なので、知らない人の方が少ない話だとは思うのですが、ジョンが実母、ジュリアと過ごした時間は、とても短いものでした。

 

 

 第二次世界大戦中にリヴァプールで産まれたジョン。父親アルフレッドは船で働いていたために、ジュリアの出産には立ち会いませんでした。

 夫不在の心細さと、独りきりでの育児の疲れのせいでしょうか、ジュリアは夫以外の男性と、いわゆる不倫関係に陥っていました。

 

 母親が他の男性と同棲していたために、ジョンはジュリアの姉ミミに引き取られて育ちます。

 ミミおばさんは非常に厳格な性格だったようで、もしかするとジョンは、ここで性格がひねくれてしまったのかもしれません。

 (ちなみに、ジョンの1人目の妻シンシア・パウエルの話によると、ミミからジョンへの愛情は、あまり美しいと言えるものではなかったそうです。一方通行な愛情なので、ジョンの気持ちは無視されていた、と。

 もちろんシンシアはジョンでもミミでもないので、真相は分かりません。シンシアの目に、そう映っていただけかもしれません。

 それでも、ジュリアに捨てられたことと、ミミに厳しく育てられたことが、後のジョンの性格形成に大きな影響を及ぼしていることは、ほぼ間違いありません。)

 

 さて、そんなある日、アルフレッドが船乗りの仕事を終えてレノン家に戻ってきます。アルフレッドはミミからジョンを返してもらい、数週間ほどジョンと過ごします。

 そして、ジュリアもレノン家にひょっこり戻ってきます。悪化していたアルフレッドとジュリアの関係は、幼いジョンに残酷な選択を迫るという結果を生んでしまいました。

 アルフレッドとジュリアは、離婚することになったのです。どちらかを選ばざるを得なかったジョンは、1度は父親のアルフレッドを選択します(なぜ父親を選択したのかは、私にはよく分かりません。数週間ほど一緒に過ごしたからでしょうか。)。

 しかし、家を出て去っていく母親ジュリアを見て、ジョンは彼女を追いかけました。

 昔はジュリアと、へその緒で繋がっていたジョン。そんな彼女には、安心感があったのでしょうか。ジョンは選択をし直し、ジュリアと暮らすことを望みます。

 

 しかし、ジュリアは自分でジョンを育てることはせずに、再びミミに彼を任せてしまいます。なぜまたミミに預けてしまったのかは私はよく分からないのですが、おそらくまだ夫以外の男性との関係は続いており、そしてジョンよりもその男性の方に愛情を注いでいたからなのかな、と思います。

 そんなわけで、ジョンは再び厳しいミミおばさんと暮らすことになってしまったのでした。

 

 けれども、まったく救いがなかったわけではありません。時の流れがそうさせたのでしょうか、ジュリアは少しずつジョンに愛情を注ぐようになります。

 ジョンに音楽を教えてくれたのはジュリアだし、ジョンにギターを買い与えてあげたのもジュリア。後々ミュージシャンとして生きていったジョンにとって、この出来事と、そしてジュリアという女性の存在は、かなり大きかったのではないでしょうか。

 これで終わればめでたしめでたし、ホッと息をつけるのですが、人生というのはそう上手くはいかないものです。

 

 ジュリアは、車に轢かれて亡くなってしまいます。

 

 このことが、幼いジョンにとってかなり大きいショックだったことは間違いありません。本人も、後にジュリアとの出来事をこう述べています。

「僕は母親を2度失った。1度目は彼女が僕を置いて出ていったとき、そして2度目は、彼女が肉体的に死んだときだ。」

 

 この非常に複雑な一連の出来事は、ジョンの心の中に深い傷を残し、後の彼の性格思想、そして音楽などに、大きな影響を及ぼすことになります。いい意味でも、そして悪い意味でも。

 

 

 ここまで、ジョン・レノンとその母親、ジュリア・レノンの関係と出来事について書いてきました。

 次はジョンとジュリアンとの関係について書こうと思うのですが、それを書こうとすると、シンシアやヨーコについても書かざるを得なくなります。この下にそれを書いてしまうと、おそらくとても長くなってしまうので、一旦ここで切ります。

 

 

 というわけで、続きます。

 

 

 それにしても、ジュリアとジュリアンは名前が似てるので間違えそうだwもし間違えてたら直しときます。