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離婚や夫婦の間の問題

離婚や夫婦問題についてアレコレ考えたことを書き綴ってみます。

2015年に、40代の既婚者200名(男女各100人)を対象に実施したアンケート調査によると、「あなたは将来、熟年<離婚すると思うか?」という質問に対して、24.0%の人が「すると思う(できればしたい)」と回答したのです。40代で、すでに4人に1人の割合で熟年離婚を考えているというのはちょっと怖い気もしますが、もし実際にこれが実現した場合、将来的にどれだけのお金が動くことになるのでしょうか。

平均初婚年齢(2014年は男性が31.1歳、女性が29.4歳)で結婚して、その20年後にアンケート調査の結果の通り24%の夫婦が離婚するといったケースを想定しますと、熟年離婚の件数は年間19.4万件に上ることになります。そして、離婚で支払う慰謝料の総額はなんと2兆1542億円にも達する計算なのです。

それでは、夫が妻からある日突然離婚を切り出される前に、熟年離婚の危機を察知する方法はないのでしょうか。この記事の最後に、離婚危機が迫っていることを知らせてくれる有力なシグナルを紹介しておきます。それが臭いに対する反応なのです。妻が夫の臭いを気にし始めたら「これはいよいよ危ないかも……。」と思ったほうがいいかもしれません。


離婚



マンダムが、30~49歳の夫と同居し、夫の臭いが気になることがある25~49歳の女性約800人を対象に「夫婦の関係と臭い」についてアンケートを実施しました。まず、「夫の臭いが気になりだしたのはいつ?」という質問をしたところ、「結婚後」と回答した人が75.4%を占めるという結果が出たのです。そして、夫の臭いが気になりだした時期は平均すると結婚6年目ぐらいだった(夫の年齢は37歳ぐらい)ということです。
しかも、夫への愛情度が低い女性ほど夫の臭いが気になると回答したのです。つまり、夫の臭いの気になり方と愛情の関係は比例しているということになります。
さらに夫の臭いが気になる妻に「夫の臭いというのはどんな臭いか?」と聞いてみると「モワッとして嫌な臭い」「インスタント焼きそばの腐ったような臭い」「野良犬のような臭い」「ドブのような臭い」「雑巾臭い」など厳しい(厳しすぎる)回答が多数を占めたのです。
この調査では、夫への愛情が薄れるから臭いが気になるのか、臭いが気になるので愛情が薄れるのか因果関係ははっきりしないのですが、夫婦円満のためにはとりあえず臭いに気を遣うことが重要なのかもしれません。
それでは、熟年離婚を回避するにはどうすればいいのでしょうか。
やはり日頃から夫婦間のコミュニケーションをしっかり取っておくことが大切でしょう。
あるアンケート調査の結果によると、お互いに愛情を感じている夫婦の平日の平均的な会話時間は「103分」であったのに対して、愛情を感じない夫婦では平均「44分」にとどまることがわかりました。
つまり、夫婦の会話時間が短いということは、それだけ夫婦の間に愛情がないことを意味するのです。
一方、夫婦仲が悪い家庭ほど妻のヘソクリ額が増える傾向にあることがわかっています。
たとえば、20代~50代の夫婦を対象とした明治安田生命の2014年の調査によると、「愛情を感じていない夫婦」では平均のヘソクリ額が「214万7160円」であったのに対して、「愛情を感じている夫婦」では「94万953円」と、2.3倍もの差がついたのです。
先に紹介した調査結果と、ヘソクリの調査結果を合わせてみると、愛情のない夫婦=1日の会話時間の短い夫婦=妻のヘソクリが多い夫婦という関係になり、会話時間の短い夫婦ほど、将来の離婚リスクが高まり、さらにいざというときに備えて妻がヘソクリをするようになると解釈できるのです。
もし、夫婦の会話の時間が44分を切っているようなら、あと60分間会話を長くして、愛情を深めるようにしましょう。
そうすれば離婚リスクも減り、妻がヘソクリを決意することもなくなるはずです。
夫婦間のコミュニケーションを密にすることは重要なのですが、妻との時間を大切にするあまり、夫が早く帰宅しすぎるのもよくありません。さらに夫が専業主夫になるのもよくないのです。
米テキサス大学とインディアナ大学が、1979年から2004年までの期間、4千人近くの中年男女を対象に実施した調査結果によりますと、最も健康状態が良好だった妻の夫は週に50時間以上働いている働き者であることが判明しました。妻が健康なのは、夫の長時間労働によってもたらされる収入によって、エクササイズやエステにいそしみ、自らの健康状態を維持しているからなのです。
一方、最も不健康だったのは妻が週に41~49時間働いている夫でした。
この原因は、妻が留守にしていることによってやるべき家事が増え、運動をする時間がなくなってしまうからだと考えられています。
同じ労働時間でも、女性は男性よりも収入が低い傾向があるので、働き者の妻を持っても主夫が自分のために費やせる時間は増えないということなのです。
この調査結果からわかることは、夫は、早々に帰宅し家族サービスをしても妻の幸せにはつながらないということです。
妻の幸せのためには自らの身を削って少しでも多くのお金を家庭に入れるという涙ぐましい努力が必要なのです。

<熟年離婚が25年で7割増 「夫が見捨てられる常識」に変化も>
結婚して20年以上の夫婦の離婚、いわゆる「熟年離婚」は2014年に3万6800件を数え、25年前の7割増となりました。
巷間伝えられる多くのケースは「“濡れ落ち葉”となった夫が妻に見捨てられる」というものですが、そんな“常識”に変化が起きているのです。
定年を迎えた夫に離婚を突き付けた妻はセカンドライフを謳歌し、家事に疎い夫は汚れきった部屋でインスタント食品の毎日を過ごす・・「熟年離婚」と聞いて思い浮かべるのはそんなイメージでしょう。
しかし、その構図に逆転現象が生まれつつあるという。離婚カウンセラーの岡野あつこ氏が語ります。
「10年ほど前までは女性がを求めるケースが8割でしたが、現在は男性から切り出すケースが4割に急増しているのです。夫たちが“この妻と20年近い老後人生を共に歩めるか”を考えて離婚を決断するようになっているのです」
しかも、「妻と別れる」という生き方を選ぶ理由は「別の女性ができたから」とは限らないのです。
東京在住、結婚30年目のA氏(57)は専業主婦の妻(54)との離婚を決意して、現在は別居して離婚協議中です。
「子供に手がかからなくなってから、妻にはパート勤めや資格の勉強をしたらどうかと薦めましたが、妻は“面倒くさい”と言うばかりで何の教養も身に付けようとしない。当然、会話は家の中の出来事ばかりなので、広がりもなければ長続きもしない。家事はひと通りやっているし、妻を憎む理由もありませんが、ふと残りの人生を考えた時、こんな生活が続いていくことに暗澹とした気持ちになって離婚を切り出しました」
前出の岡野氏のもとに相談に訪れた結婚35年のBさん(57)は、2人の子供が独立した矢先、金融マンの夫(60)から離婚を求められたということです。
「原因はBさんでした。家事は手抜き、打ち込む趣味もなく、専業主婦にあぐらをかく姿に夫は不満を募らせていたのです。夫は財産の管理・運用に積極的で、Bさんは全て夫任せでした。そして旦那さんは彼女に財産分割のリストを記した1枚の紙を差し出したのです。それを見せられたときに初めてBさんは夫がずっと離婚に向けて準備していたことに気付いたそうです」(岡野氏)
Bさん夫妻のケースのように、家事をめぐって夫が「老後を一緒に過ごすのは、この女ではない」と離婚を決意するケースは少なくありません。離婚問題に詳しいフラクタル法律事務所・田村勇人弁護士はこう言っています。
「かつては妻からを切り出されると生活力のない夫が途方に暮れたものですが、この10年で世の中は様変わりしました。最近はコンビニ弁当も一人暮らしのシニア層を意識しており、家事代行サービスも充実しています。料理や家事ができる男性が増え、妻が不在でも生活に困らなくなってきたのです。それが離婚を切り出す男性が増えている一因でしょう」
茨城県内で40年近くレストランを営む60代のC氏は、“自分らしい人生”を貫くために、5年前に離婚しました。
「東京から茨城に嫁いできた妻は“東京に店を出したい”が口癖でした。私も妻の願いを叶えようと頑張って働き、10年ほど前に実際に物件も購入しました。しかし、東京では私の思うようなアットホームな店の経営は難しいことがわかり、これまでの常連客を裏切ることはできないという思いもあって私は翻意しました。しかし東京で暮らしたかった妻はそれを全く理解しないから議論は噛み合わない。そのタイミングで娘も都内の志望校に合格が決まった。それを機に、私は自分らしい人生を生き抜きたいと考え、離婚を切り出しました」
妻は離婚を受け入れて娘とともに都内の新居で生活することを承諾。肩の荷が下りたC氏は、レストラン経営の他に、料理教室の講師も始めました。現在では若い女子生徒に囲まれる日々を楽しんでいるのです。
「“先生、先生”と呼ばれるのも悪くない。離婚を選んで正解だったと、しみじみ思っています」(C氏)

離婚して新たなパートナーと生活を送っているのが建築関係会社員のD氏(56)です。慰謝料を支払って、1年前に離婚が成立したということです。
「独身になったことで自由に使えるお金が増えました。昔のように離婚したからと社会的評価が下がることもないから、若い女性に嫌がられない。むしろモテる。年下の彼女と一緒に楽しい毎日を送っています」

<熟年離婚を切り出すのは夫婦のどちらから?>
結婚期間が20年を超えるいわゆる熟年離婚においては、妻から離婚を切り出すケースが圧倒的に多いようです。長年不満を抱えていた妻が、子どもの自立などをきっかけに離婚を決意するというパターンが多いのです。


離婚



<熟年離婚の原因・理由にはどのようなものがある?>
それでは、実際に熟年離婚の原因・理由にはどのようなものがあるかをみていきましょう。

<価値観の違い>
熟年離婚の原因・理由として多いものの一つに、価値観の違いが挙げられます。
価値観の違いは、他の熟年離婚の理由とは違って、他人からは分かりにくいことが多いのですが、ある意味根本的な考え方が相手と合わないことほどつらいことはありません。
熟年離婚を考える方々が結婚したころは今ほど離婚率が高くありませんでした。
そのため、離婚することは世間の目を考えると憚られていました。そのような状況もあってか、実は結婚当初から価値観の違いに気付いていたのですが、我慢し夫婦生活を続けていたということが少なくありません。
しかし、価値観の違いを一生我慢し続けることはできないと考えて離婚に至ることが多々あるのです。

<性格の不一致>
熟年離婚には性格が合わないことを理由とするものがあります。
これには、結婚当初から性格が合わないことに気づきながら我慢してきたケースもあれば、結婚期間中に何かのきっかけで相手を尊重できなくなり、それまで許せていた相手の欠点を許せなくなったということもあるのです。

<舅・姑と合わない、介護がつらい>
妻が舅や姑とソリが合わないというケースは少なくありません。結婚当初から合わないというケースもあれば、結婚の途中で何かのきっかけで合わなくなったというケースもあるのです。
いずれにしても共通するのは長い結婚生活で積もり積もった不満が爆発して離婚に至るということです。
また、夫婦が50代を超えると介護の問題が出てきます。
介護は場合によっては24時間面倒をみなければならない可能性もあり、肉体的・精神的負担を伴います。
そのため、親の介護の不安を感じた妻が将来予測される介護の開始前に離婚を切り出すケースがあります。

<会話がない>
会話がなくても一緒にいるだけで幸せだという夫婦もあります。
その一方で、結婚当初は会話があったにも関わらず徐々に減ってくることがあります。
夫は会話は今のままで十分だと思っているのですが、妻は不満を感じていることが少くないのです。
そのようなケースで孤独を感じた妻が離婚を決意することがあります。

<浪費・借金>
パチスロ、競輪などのギャンブルも遊びの範囲であれば特に問題ないのでしょうが、遊びの範囲を超えて借金をしてまでやるほどのめり込んでしまうと、生活費を圧迫するなど夫婦生活に支障をきたします。
そのような事態に耐えかねた妻が離婚を切り出すケースはたくさんあります。
また、夫が飲みにいってばかりで散財していたり、収入に見合わない高級品ばかり買いたがるなどの事情があると妻が離婚を求めることがあるようです。

<家事を全くしてくれないなど家庭を顧みない>
「お隣さんは旦那さんが家事を手伝ってくれるみたいだが、うちは全く手伝ってくれなくて困る。。。」
そのような不満が積もりに積もり、熟年離婚を決意する妻が少なくありません。
一方、「定年後夫が家事を手伝ってくれるようになったが余計に手間がかかる」ことを不満に感じて熟年離婚を考える人もいるようです。