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イタリアの旅 5日目(その2)


この旅を選んだ理由の一つ。

『 死にゆく町 』とも『 滅びゆく町 』とも呼ばれる


チビタ・ディ・バニョレッジョ

 R108 owner blog-チビタ・ディ・バニョレッジョ-B

ジブリ『 天空の城 ラピュタ 』を知っている人であれば

あの空中都市と重なって見えてしまうのではないでしょうか。



2500年以上も前に エトルリア人によってつくられた町には

いまもなお 20人前後の住民が暮らしています。



現地ガイドさんに聞いても そこに住む人に聞いても

『19人』『いやいや23人』という感じで

確かな人数は 結局知ることが出来ませんでしたが

細かいことは気にしない

そういうところが イタリア人なのかもしれません....



町へは 300m以上続く橋を歩いていきます。

 R108 owner blog-登ってきました

たかが300m されど300m....

延々と続く急な坂はなかなかきついものです。



何十年か前までは ロバで物資を運んでいたそうですが

今は バイクや三輪自動車などを使って 水や食料・生活用品を運搬しています。



古い石造りのトンネルのような門をくぐり抜けると

そこは おとぎ話に出てくるような世界。

 R108 owner blog-町並み-A

ため息の出るような美しい風景です。

静かな小さな町。

中世の建造物がそのままに残り

時間も穏やかに過ぎていくような気がします。



 R108 owner blog-町並み-B

このチビタ・ディ・バニョレッジョに

憧れを抱く人は多く

観光の名所で 混んでいるだろうと予想していたのですが....



大型の観光バスなどは

離れた町までしか乗り入れが出来ず

本数の少ない専用の小型バスや 乗用車での移動手段しかないためか

2・3人のグループを何組か見かけただけでした。



数少ない住人が 家から顔を出す姿をみると

本来の生活にどかどかと足を踏み入れるかのようで

何だか申し訳ない気持ちにもなりましたが 本当にすてきな町でした。


 R108 owner blog-町並み-C

気の遠くなるような昔から ここに暮らす人々が

大切に愛情を込めて守ろうとしてきたこの町。



『 死にゆく町 』『 滅びゆく町 』と呼ばれる理由は

町の外れにくると

改めて思い知らされることになります。


 R108 owner blog-崖っぷち-A

もともとこの町は 大きな栄えた町だったのだそうです。

はじめからこのような険しい場所に建てられた訳ではなく

2度にわたる大地震と 雨・風の浸食によって

天空の都市のような姿になってしまいました。


 R108 owner blog-崖っぷち-B

今も 浸食は進み続け

いずれ町はなくなってしまうと言われています。


 R108 owner blog-チビタ・ディ・バニョレッジョ-A

悲しい運命をたどる チビタ・ディ・バニョレッジョ。


いつかまた イタリアを訪れたとしても

もしかしたら

もうこの光景は見られないのかもしれない....

そう思うと 感慨深いものがありました。


 R108 owner blog-さよなら~

チビタ・ディ・バニョレッジョを往復する小型バスで

行きも帰りも一緒になった

ベネツィアから観光に来たキュートなおじいちゃまたち。



『よい旅を !!』と別れを告げ



最終目的地 永遠の都ローマに向かいます。


 R108 owner blog-こんなだった?

バスでの移動中にとった一枚。


戦争の多い国であったからなのか

小高い丘の上に建つ 古い大きな町をよく見かけます。

きっとチビタ・ディ・バニョレッジョも

あのような立派な町だったのだろうな......と思いつつ



バスに揺られ夢の中。



で....



目が覚めれば


3泊する予定のローマのホテルエクセードラに到着していました。

 R108 owner blog-ローマ-エクセードラ


お部屋の中はこんな感じ....ゴージャスッッ !!

 R108 owner blog-エクセードラの部屋

夕食は ホテルのレストラン。

いつものことですが 食事に夢中で写真はナシっ !!


イタリアの旅 5日目(その1)


5日目は フィレンツェからローマへの移動日。


ミケランジェロ広場

 R108 owner blog-ミケランジェロ広場

ダヴィデ像(レプリカ)

ヴェッキオ宮殿前のダヴィデといい

写真を撮るのに アングルを考えてしまうのは私だけでしょうか.....



フィレンツェは まさに芸術の都でした。

何と言っても ウィフィッツィ美術館の名画たち....

限られた時間での鑑賞に 心残りを感じますが

再訪の願いを込め

イノシシ像の鼻も撫でてきたことだし

またの楽しみとしたいと思います。


 R108 owner blog-フィレンツェ

赤レンガの連なる町並みを一望し フィレンツェに別れを告げます。




ここからローマに向かう進路をとって行きますが

途中に立ち寄る3つの観光地は

ベテラン添乗員さんも始めて訪れるという マニアックな場所。




まずは サンガルガーノ修道院

 R108 owner blog-サンガルガーノ修道院

広い平原の中に ポツリとたたずんでいます。

タルコフスキー監督『 ノスタルジア 』の撮影にも使われた場所です。


 R108 owner blog-サンガルガーノ修道院-A


12世紀後半に建てられ 今は屋根もなく廃墟となった修道院。

ここに漂う独特な空気は 足を踏み入れた人を無言にさせます。


 R108 owner blog-サンガルガーノ修道院-B


”朽ち果てた”という言葉よりも

余計なものをすべて "そぎ落とした"という方が

この建築物の持つ美しさを表せるような気がします。


 R108 owner blog-歩きます


修道院の裏手から

サンガルガーノにゆかりのある場所に向かいます。




舗装されていない細道を えっちらほっちら登り

フーフー息を切らして到着したのが

 R108 owner blog-モンテシエピ礼拝堂

小高い丘の上に建つ モンテシエピ礼拝堂



14世紀末に フィレンツェ軍の侵攻があったからでしょうか。

ここにも メディチ家の紋章です。

 R108 owner blog-メディチ家

むか~しむかし。

貴族の子ガルガーノが 大天使ミカエルからのお告げを受け

無理なことと思いつつも

硬い岩に剣を突き立てようとしたところ

岩が剣を飲み込んだ。


ガルガーノは その奇跡が起こった場所に

モンテシエピ礼拝堂を建て 神に仕え続けた。

死後 ローマ法王によって聖人ガルガーノとなり

修道士たちの手によって サンガルガーノ修道院が建てられたとさ....



その伝説の剣がこちら。

 R108 owner blog-伝説の剣

ほんとに 刺さってます....



2001年に本格的な調査が行われ

1100~1200年代の剣であることが立証されているそうです。

有名なアーサー王の伝説

ここから生まれているのではないかということ....





さてさて 今度は舗装された坂道を下り

(行きもこっちの道で良かったんじゃないの ?)

 R108 owner blog-休憩

ビール休憩です。

は~っ ウマイっすっ !!

お腹もすいてきましたが バスに揺られてまたまた移動。



本日の昼食場所は アグリツーリズモ

 R108 owner blog-アグリツーリズモ

アグリツーリズモとは

農家の方が営むペンションのような宿泊施設のこと。



オーナーは イタリア人の旦那さんと日本人の奥さん。

チャキチャキの女将さんの運んでくれるお料理は

至ってシンプルだけれど 日本人の繊細さが感じられる味でした。


 R108 owner blog-生ハム最高

『 わざわざ生ハムとメロンを組み合わせる意味が分からん 』

....と思って生きてきましたが

カルチャーショックです!!!

なんだろう なぜだろう これが本場の味ってことか???


 R108 owner blog-大好きルッコラ

鶏肉のソテーとルッコラのサラダ

イタリアのルッコラは 日本で食べているものとは

別物といえるくらい 野性味あふれる味。

もともと癖のある味が好きなので モリモリ食べます。


 R108 owner blog-ご当地パスタ

ミートソースのご当地パスタ

麺がこの土地独特なものらしく うどんのような食感。


 R108 owner blog-お酒につけて

甘いリキュールに

これまた甘いビスッコッティのようなものを浸して食します。


 R108 owner blog-ステキなお庭

どこを見てもセンスよく 開放的でステキです。

アグリツーリズモの中には 農業体験が出来るところもあるようで

何度もイタリアを訪れたことのあるリピーターには

またひと味違った体験の出来る場所として注目されています。


お腹も満たされ 心地の良い疲労感......

ここで一泊していきたいのは やまやまですが

次の目的地『 滅び行く町 』を目指します。



5日目(その2)につづく

イタリアの旅 4日目


心待ちにしていた ウフィツィ美術館

予約の入場時間まで間があるので 美術館のまわりをウロウロしてみます。



夜の散歩でも訪れたヴェッキオ宮殿

城塞にも見えるような 厳格なたたずまいです。

現在も フィレンツェ市庁舎として使われているのだそう....

 R108 owner blog-ダビデ像レプリカ

入り口には

凛々しい ミケランジェロダヴィデ( レプリカ )

フィレンツェ共和国の自由のシンボル。

もともとは オリジナルが置かれていたそうです。



ミケランジェロといえば

誰もが知る イタリア ルネサンスの三大巨匠の一人。



美術史のなかで 神様とも言えるような存在ですが

やっぱり人の子....となぜか親近感をかんじたのが


コチラ

 R108 owner blog-ミケランジェロのいたずら

ミケランジェロのいたずら

大胆不敵にも 宮殿の(入口右側)の壁に彫られています。





それでは

コの字に建っている美術館の間を抜け アルノ川に出てみましょう。



左を向けば

気持ちのよい朝の散歩が出来そうな アルノ川の眺望。

 R108 owner blog-アルノ川  $ R108 owner blog-ヴェッキオ橋

右には ヴェッキオ橋が見えます。



この橋は 上下2段の構造になっていて

上部は

ヴェッキオ宮殿・ウフィツィ美術館から

ピッティ宮殿をつなぐ ヴァザーリ回廊の一部です。



ヴァザーリ回廊は

中世フィレンツェを統治していた メディチ家の人々が

誰にも邪魔されることなく行き来するために作られたもの。



フィレンツェには 今もメディチ家の紋章があちこちに残り

往時の権力を彷彿とさせます。





さてさて

予約時間も迫ってきたので 入場口に向かいます。

 R108 owner blog-ダ・ビンチがお出迎え

レオナルド・ダ・ヴィンチが迎えてくれます。



ウフィツィは 世界で最も古く ルーブルと並ぶ重要な美術館。



混むのは当たり前....アッという間に長蛇の列です。

(ガイドさんは 予約なしのお客さんに付き合って4時間も待ったことがあるそうです。)


セキュリティーチェックを受けて中へと進みます。

 R108 owner blog-ウィフィッツ美術館

写真は ここまで。

コの字につづくこの回廊だけでも 見応え充分ですが




扉の奥は 世界の宝といえる美術品の数々



三大巨匠の

ミケランジェロ , レオナルド・ダ・ヴィンチ , ラファエロ

そして

ティツィアーノ , パルミジャニーノ , フィリッポ・リッピ , カラヴァッジョ.....




なんて贅沢な空間でしょう....鳥肌が立ちっぱなしですっっっっ




数ある名画の中で ひと際注目を集めていたのは

ポッティチェッリ作 『 春 Primavera 』

 R108 owner blog-A

そして この作品の対画として描かれた


ポッティチェッリ作 『 ヴィーナスの誕生 』

 R108 owner blog-B


『 春 』 中央の女性は ” 世俗のヴィーナス ”

『 ヴィーナスの誕生 』裸体の女性は " 天上のヴィーナス "なのだそう。

多くの寓意を含んだこの名画は まだまだ謎に満ちた作品です。




教科書やら サイ◯リアなどでよく目にする有名な絵ですが

実物は ただただ美しくため息が出てしまいます。




でも

厳格な宗教画から解き放たれた ルネサンスとはいえども

これらの作品を描いた時代には あまりにも異端なもの....



教会の批判を受けず 焼却されることもなく残っているのは

パトロンであるメディチ家のおかげ....というわけです。




こちらも 人だかりが出来ていました。

レオナルド・ダ・ヴィンチ作 『 受胎告知 』

 R108 owner blog-C

大天使ガブリエルが マリアに神の子を授かったと告げるシーン。



大天使の表情とその指先が 緊張感を生み出しています。



ガイドさんに『 どこかおかしいと思いませんか? 』と訪ねられ

よくよく見てみるが....



『 マリアの 右手が長いんですよ。』



なるほど....言われてみればそうね。

でも 天才と呼ばれるダ・ヴィンチが何でまた....



今度は 間違い探しのように絵を見ていくと

所どころ違和感が感じられてくるから不思議。



実は この作品を見るための 『正しい位置』というものがあるのだそう。



『 右下から眺めてみてください。』



ハイ ハイ....こんな感じですかね....




隣にいた外国人団体さん達も

右にならへで

中腰になって『 受胎告知 』を眺める。( 日本語は通じていないはずなのに..... )




お~っ。コレならしっくりくる感じ !!




きっとこの作品は 制作前に

壁の端 左側

それも高い位置に置かれることを想定して 描かれたものなのでしょう。


さすが巨匠 !!!




見知らぬ外国人さんたちと 顔を見あわせ

無言の『 ナ・ル・ホ・ド・ネ~ 』的な 頷きをどちらともなく交わし

その場を後にしました。




このウフィツィ美術館

時間(とお金)が許すならば

1週間でも1ヶ月でも通い詰めたいと思ってしまうほど 内容の濃いぃ場所ですっ。






名画に酔いしれ 感動のひとときを過ごした後は

( 途中で離団してウフィツィ美術館で1日中過ごせばよかったと後悔しつつ....)

ドゥオーモサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)見学です。

 R108 owner blog-ドゥオーモ-ファサード

やっぱり 夜見るのとは雰囲気がまた違いますね....

 R108 owner blog-ドゥオーモとジョットの鐘楼

ジョットの鐘楼(左)も ドゥオーモのファサードも

レース編みのようなレリーフが 本当に美しい。

奥に見えるのは ドゥオーモのクーポラ(丸屋根)。



 R108 owner blog-ドゥオーモ-クーポラ

壮麗な外壁と優雅さあふれるクーポラを持つ

この教会の内部は

予想に反して驚くほど質素。

 R108 owner blog-フィレンツェ-ドゥオーモ内部

ゴシックの尖塔アーチの下を導かれるように歩き

クーポラの天井部を仰ぐと

それまでの慎ましいとも言える質素さが

意図されたものであったと感じずにはいられません。

 R108 owner blog-最後の審判

ヴァサーリズッカリによる『 最後の審判 』

なんとも 劇的な演出効果です。





『 クーポラの見晴台に上る階段の途中に 間近に鑑賞できる場所がありますケドどうしますか ?』




もちろん行くでしょ !!

こんな機会を逃すなんて もったいないっ !!




『 ちなみに 片道20分です。』




。。。。。いまなんつった ?




誰も『 行きますっっ!! 』と 手を挙げません。




何度も言うようですが イタリアも猛暑.....




旅の疲れも徐々に出てくる頃.....




思う存分 根性なしとでもヘタレとでも呼んでください。






ドゥオーモ正面には サン・ジョヴァンニ洗礼堂

 R108 owner blog-天国の門

この扉は ミケランジェロが『 天国の扉 』と賛美した傑作。


ギベルティは この扉に25年の歳月をかけたのだそうです。


旧約聖書の物語が場面ごとに描かれた 美しいレリーフ....

製作当時のように金色に輝いていますが

実はこれ 日本人(個人)が寄贈したレプリカとのこと。


オリジナルは ドゥオーモ付属博物館(ドゥオーモ美術館 ?)に保存されているそうです。





このあと 自由解散。



近くに レオナルド・ダ・ヴィンチ・ミュージアム・アクティビティー

なるものがあるとガイドブックに載っていたので行ってみることに....



さぞ立派な施設だろう....と想像していたのですが



ショボッッッ !!



チケットを売っているおねぇさんが 非常に無愛想で



コワッッッ !!



結局 ウィトルウィウス的人体図のおみやげTシャツを買って

そそくさと退散することに。





芸術家の卵

 R108 owner blog-芸術家の卵

芸術にあふれた国

イタリアで暮らす人々のセンスや感性は

意識せずとも幼い頃から磨かれているのだなぁ....としみじみ思いつつも



 R108 owner blog-お食事中

お腹すきました.....


ペコペコの クタクタの ヘロヘロの

汗ダラダラです.....


どこかに寄って 食事をする気力も残ってないので


ホテルに帰って休みます。