並んだ小さな窓の奥

楕円を額縁にして青い光が灯る

大きくなったり小さくなったり

あなたを映す不思議な鏡



鏡と鏡の対面を僕らは恐れる

互いに光を掠めあい

一瞬の翳りもお見通し

交わす言葉は蠅のよう



ぼやけて見えない糸の縁

引きあって張りつめて

弾けないように愛撫する

その危うさが僕らを酔わせる