今回は「要件定義」の意義について話していきます。
プロジェクトは大まかに言うと、
要件定義→設計→構築→テスト→運用
という段階に分けることができます。
「どのようなシステムをつくりたいか」を決め、「システムをどうやってつくるか」を考え、「決めた手順に沿って」つくり、「きちんと動いているか」を確認し、「完成したもの」を納品するという流れです。
このプロジェクトの流れの初めの段階「要件定義」について話していきます。
要件定義段階ではお客様が「何を実現したいか」を確定させます。
「何を実現したいかを決める」と簡単に言っても、実際には様々な要因を考慮した上で決めていかねばなりません。
例えば、お客様が手作業で行っていた業務を電子化し作業効率を上げて売上を伸ばしたいと言います。そしてその依頼に対してベンダが、はいわかりましたと作業を始め、ちゃちゃっと電子化のためのシステム構築を行いました。
しかし実際にお客様がシステムを使いはじめると、作業の電子化自体は出来ているものの、売上は以前と変わりませんでした。作業の電子化は売上とは関係が無かったのです。大きな金額を出してあまり意味のないものを買ってしまったことになります。
要件定義はお客様とベンダとの意思をすり合わせていくことが大切です。
そのために「今のシステムでどんな問題点があるのか」「その問題を解決するためにはどうすればよいか」ということを熟考し、お互いに共通認識を持っておく必要があります。
そしてその認識を持った上で、ではどのようにその問題解決のためのシステムをつくるかという話を行うことができます。そこでシステムに求められる機能と性能について細かく共通認識をつくっていきます。
そうすることでプロジェクトのスケジュールと費用の概算を見積もり、やっと初めの段階に到達したことになります。
要件定義がきちんと出来ていないプロジェクトは失敗する、と言っても過言ではないぐらい、初めの取り決めは重要になります。
お客様とベンダで、プロジェクトの背景と目的、システムに求められる機能と性能を綿密に練っていくことが必要です。
以上、要件定義の意義の大枠になります。ご拝読ありがとうございました。
