1945年8月
千島列島最北の島 占守島には陸軍第五方面軍旗下の第91師団(26000名)が駐屯していた
8月15日の玉音放送後、全部隊は武装解除を進めていたが、8月18日未明ソ連軍が占守島の竹田浜に上陸
竹田浜の守護を担当していた独立歩兵第282大隊(大隊長村上則重少佐)との戦闘になった
奇襲上陸という緊急事態に、即応した戦車第11連隊(連隊長池田末男大佐)は指揮官である池田大佐が戦死しつつも他部隊と連携して優勢のままソ連軍を海岸線まで押し返した
8月18日、指令部からの戦闘停止命令が出たものの20日に戦闘は再開
翌21日にソ連側から降伏と武装解除の最後通牒が届き、師団指令部は降伏を決した
ソ連側の完全な上陸を阻止し、勝っていた戦が降伏というカタチで決着したことの兵士達の心情はいかばかりであろうか…
8月23日
ソ連側監視の元、完全な武装解除がおこなわれ、占守島の戦いは終結した
が、兵士達に待っていたのは祖国への帰還ではなく、過酷なシベリアへの抑留だった…
この占守島の戦いがソ連の北海道分断を阻止したという者もいる
ロシアは21世紀になった今でも領土拡大(現状打破)に野心を隠さない
帝政ロシアの頃から太平洋への進出はロシアの悲願でもある
今はウクライナにかまけているが、その矛先が日本に向かないと考えるのはさすがにどうかと思う
先の大戦で散華した全ての方々に感謝を
そして、どうか心安らかに…