寺院の伽藍(施設の配置)は仏の住まう山 須弥山(しゅみせん)が元になっていて、それは仏壇にも同じことが言える


仏壇はあの小さな空間の中に、寺院の伽藍すなわち、須弥山を再現している



さて、善光寺の仁王門であるが、



右に吽形像 吽仁王




左に阿形像 阿仁王




元はインド神話に出てくる神様


インド各地で信仰されていた戦さ及び豊穣の神々は、仏陀の教えに帰依した


仁王は金剛力士とも呼ばれ仏法を守護する善神となり、仁王門で仏敵の侵入に睨みを効かせている




仁王門をくぐれた

どうやら自分は仏敵ではないようだ(笑)


山門までが仲見世となる




善光寺の門前町




頭の上からツバメの囀る声






仲見世が途切れると右に六地蔵





左に簡易の休憩室




中には牛




『牛に引かれて善光寺参り』

小諸にまったく信心を持たない強欲な老婆が居た

ある時、老婆が布を晒していると、どこからともなく牛が現れ、晒していた布を角に引っかけ走り出した

驚いた老婆は布を取り戻そうと牛を追いかけ、善光寺までやってきた

すると牛の姿は消え、布は本尊である如来像の安置されている厨子の前にあった

如来が牛となり善光寺まで導いたと信じた老婆は、以降心を入れ替え信心深くなり極楽往生をしたそうな




ギリシャ神話でもゼウス(ヘラという妻のいる妻帯者)が牛に化ける話しがあるが…

確か若い娘をたぶらかし、牛になって連れ去ったという浮気な話しだった



さて山門が見えてきた






さらにアップ



この『善光寺』の三文字の中にハトが五羽いる


善のいちばん上に二羽

光の左右の点の二羽

寺の『寸』の点の一羽


の五羽だ


あと、善は『牛』のようにも見える



昔の人の遊び心


信仰は堅苦しいモノではないということか