安曇野から北にある大町
北アルプス裏銀座縦走路への玄関でもあり、立山黒部アルペンルートの長野県側の起点であり、富山県側からは終点となる
自家用車で長野側からアルペンルートに至る場合、扇沢という電気バスの発着所が主な役割を担っており、発着所周辺には駐車場があり、自家用車でやってくる観光客に対応している
平成30年(2018年)11月30日の稼働を最後に、関電トンネルトロリーバスは電気バスへと移行した
トロバスの解体を見合わせてもらい、市内に保存できる場所を探していたが、解体業者の決めた日時までに保存場所を確保することはできなかった
一市民がトロバスを保存しようと走り回り、市の職員にも保存を願う者がいる
当時の大町市長は、市として初めてのクラウドファウンディングによるトロバス保存のための資金集めを決定する
クラファンには二つのやり方がある
期限が過ぎ、目標額に達せずとも集めた資金を獲得できる All in
期限が過ぎ、目標額に達しなかった場合、集めた資金は全て失う All or Nothing
市長は目標額に達しない場合、『市民はトロバスの保存を肯定しない』ことだろうとし、All or Nothingでクラファンをスタートした
事態がどう推移するか不安でしかなかったが、一週間もかからずに目標額に達し、期限内には当初の予定をはるかに上回る資金が集まり、大町市初のクラウドファウンディングは成功した
トロバスは解体業者から扇沢に戻って来た
静態保存するために必要な防錆加工を大町市内の業者に施してもらい、扇沢総合案内センターで第二の人生…いや、車生を送っている







