昼は夏の日差しが照り付けていた安曇野



予報通り、強い雨と雷が鳴り始めた









熱戦の続くオリンピック

無観客が残念でならない


スポーツには感動する神がかり的な実況がある


2004アテネ五輪男子体操団体 

団体最終演技の鉄棒は、ライバルであるアメリカ、ルーマニアの選手が揃って演技に失敗するという波乱を含み、日本はノーミスで最終演技者である冨田洋之の演技に全てが託された

当時NHKアナウンサーだった刈屋富士雄氏の実況は、体操ニッポンが世界の檜舞台から降りて20年以上の年月が過ぎ、ジュニアの育成から立て直しを期した努力が、28年ぶりの金メダルへと結実した瞬間だった

冨田の演技冒頭

『冨田が冨田であることを証明すれば、日本は勝ちます!』

そして、降り技の直前から着地、勝利の瞬間

『伸身の新月面の描く放物線は、栄光への架け橋だ!決まった!…勝ちました!』
2004アテネ男子体操団体鉄棒



勝負や試合を決定するモノと、会場が固唾を呑んで見守っている中、選手の技が決まった瞬間の拍手と歓声…

選手と観客と実況と視聴者が、同じ方向を向いて一気に爆発する歓喜の瞬間

今回のオリンピックでは、それが無いのが寂しすぎる