夏三日目


強い日差しが里に降り注ぐ安曇野





いつものところ



夏の青空が広がるが、北アルプスには雲







とあるお寺の地蔵堂に小さな子どもが喜びそうなものがあった



仏教では、親よりも早くこの世を旅立ってしまった子どもの魂は三途の川を渡れず(成仏できず)、賽の河原で石の卒塔婆を永遠に作らねばならないという


地獄の鬼が賽の河原にやってきては子どもたちの作った卒塔婆を壊してまわる


地蔵菩薩は賽の河原に足を運んでは、子どもたちを鬼から庇いその魂を救うという


子を早くに亡くした親が、自分では守れなくなった幼な子を、地蔵菩薩に託すしかないどうしようもない思いがここにある




自分には、どうか心に平穏を…



と、祈るしかない