5月4日 日曜日
朝
6時、部屋の外がなにやら騒がしい昨日の18時ごろにやって来た少年野球団の一行が出発の準備をしているようだ
良く眠れたし、起きよう
iPhoneの充電を開始
昨日、中途半端に終わらせた充電をこの時間でフル充電させる
地図検索やGPS、コロコロ変わる基地局にバッテリーの消費が激しい
朝イチでフル充電しても、8時間保たず、乾電池式の予備バッテリーに繋いだりと、ガラケーの時と比べて電池切れの心配が尽きない(これが車ならそんな心配もないのだが…)
朝食を食べに食堂へと向かう
メニューは和食
サンマの味醂干し、熊野名産ひじきの煮物、味付け海苔、卵焼き、小梅干しにお漬物と味噌汁
久しぶりに和の朝ごはんを食べた
糧となった生命に敬意と感謝を込めて
いただきます
そして、
ごちそうさま(-人-)
8:30 チェックアウトし、ツーリングの再開だ
国道42号線を南下
道は山あいの峠道へと変化する
約30分ほどで峠を越え、穏やかな道へと変わり、熊野市に入ると長い砂礫海岸(七里御浜)の続く直線道路になり、海岸にたなびく鯉のぼりという珍しい光景が目を楽しませてくれる
この国道は堤防の上にあり、ほかにも川の河口が水門で開閉できるようになっていて、津波対策を兼ねているのかなと推察する
熊野川を渡ると和歌山県新宮市
中京圏から関西圏に変わる
新宮市は熊野古道に関わる主要都市だけに、車の量も多くなってきた
「世界遺産 熊野速玉大社」
の表示に促され、橋を渡って最初の交差点を右折する
正面に鮮やかな朱色の鳥居が見えてきて、速玉大社だとすぐわかった
鳥居をくぐると八咫烏神社と手力男神社という小さなふたつの社
八咫烏はJFAのシンボルにして、サッカー日本代表を栄光へと導く鳥
今年(2014年)はW杯もある…
ひとつ、代表の必勝祈願をしておこう
ちなみにその隣りの手力男神社は武道の神様だ
境内は新緑に溢れていて
ボランティアのガイドさん(赤いベスト)
が、いろいろと説明してくれる
国指定の天然記念物として、梛(ナギ)の木がある
平重盛(清盛の嫡男)お手植えと伝えられ、推定樹齢千年とされる大木だ
梛は針葉樹の仲間なのだが、その葉は広葉樹のような形をしている
とても丈夫な葉で、その丈夫さから魔除けともなり、あるいは男女の間を守る御守りともなった
仏教の伝来した6世紀
権力側では仏教をめぐり、血生臭い権力闘争があったようだが…
支配知識階級からの神仏習合という、なかば強制的な事態を受け入れ、権現信仰に転化した民衆は、各地で信仰を深めていった(長野の戸隠神社もその一例)
神門をくぐり
中へ
青空に新緑と社殿の朱というコントラストが目に眩しい
権現信仰を簡単に説明すると、古来の日本の神々が、仏教の仏を仮の姿にして現ること
なので、
上四社の御祭神は
第一殿 伊邪那美尊・熊野牟須美大神
本地仏 千手観音
第二殿 伊邪那岐大神・速玉之男神(主神)
本地仏 薬師如来
第三殿 国常立命・家津美御子大神
本地仏 阿弥陀如来
第四殿 天照大神(若女一王子)
本地仏 十一面観音
と、神道の神と仏教の仏を同一視して祀っている
ここでも結婚式に遭遇
新婦のなんとも言えない笑顔
満面の笑みではなく、なにか噛み締めているような微笑みが印象的だった…
また少し幸せを分けてもらった
社務所で御守りを手に入れる
御守りを手渡してくれた巫女さん、綺麗なひとだったな~ ♪(≧∇≦)
鼻の下を伸ばしてたら、御利益も半減かな…
ここでガイドさんから、神倉神社と熊野三山のスタンプラリーを勧められる
熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社、青岸渡寺にあるスタンプを四つ集め、なおかつ、田辺市本宮町、新宮市、那智勝浦町で千円以上の買い物、宿泊、飲食をした先着5千名に特製の手拭いが貰え、抽選で三名に宿泊券が当たるという
やってみるか