節分は豆まきする?
残念ながらしない
豆まきよりも、関西からやってきた食文化 恵方巻き
買うつもりはなかったが…
結局買ってしまった
昨今、この恵方巻きの廃棄問題が取り沙汰されている
自分がコンビニで働いていたときの話しをしよう
当時、コンビニ本部はスーパーバイザー(本部と店舗とのパイプ役を担当する)に恵方巻きの販売ノルマを課していた
オーナーや店長としては、前年度の実績のプラマイ5〜10%前後で発注をし、廃棄の量を抑えたいと考える
が、本部は仕入れ先への発言権を維持するため、昨年よりも多い仕入れを(数字は目に見える力)、また、本部の売り上げの右肩上がりを目指すため、前年よりも多くの額を各店舗に発注させたい
そのためにスーパーバイザーにノルマを課す
スーパーバイザーがノルマを達成するには店舗に負担を強いることになる
負担を強いるとはどういう事かというと、本部は弁当等の廃棄に責任は取らない
全てオーナーの裁量で仕入れ、売れなければ仕入れの費用もムダ、廃棄処分にかかる費用もオーナーが負担する
出世したいスーパーバイザーは平気でオーナーに負担を強いるし、店舗に備えつけられた端末から勝手に増量した発注をしたりする
こんなイベント(土用のうなぎ、クリスマスのケーキやチキン、節分の恵方巻き、バレンタインやホワイトデー)のたびに、賞味期限があれば廃棄に、なければ新商品の売り場確保のため、利益の薄い処分品として処理しなければならない
本部とオーナーではパワーバランスが違う
それは本部が情報を集約している以上仕方のないことだが…
コンビニ各社、オーナーを募集している
『独立』だの『一国一城』だのと耳ざわりの良い言葉で募集しているのだが、その実、経営の素人に開店資金を貸し付けた上、契約で縛り上げてロイヤリティで搾取する…
なんとか借金を返し終わる頃に、再契約と店舗の改装等で再び借金をさせる
この繰り返しでコンビニは維持されている
どこかで聞いた話しだ
吉原の遊郭に売られた遊女や、日本に入国するまでに借金をさせ、入国したらパスポートを取り上げて風俗で働かせる『蛇頭』の手口そのままだ
中にはコンビニ経営に才能を見い出すオーナーもいて、複数店舗を経営する人もいるが、それはごく稀なケースだ
今年の安曇野のコンビニ各店舗、店の実情に即した発注になったように思う
三年前にはフランスで食品廃棄禁止法が成立
昨年は関西のスーパーが恵方巻きの廃棄に対して問題提起して注目を集めた
少なからず影響があると推察する
廃棄前提の商品発注もそろそろ考え直す頃だろう
この廃棄の問題に、ある答えを出したコンビニがあった
ファミマに合併され消えたampmの冷凍弁当だ
難点はコストが高いこと
冷凍するための設備を備えた工場という、作った物を冷凍するコスト
配送は冷凍庫と冷蔵庫をふたつ持つトラック
解凍して温めるのにも、家庭用のレンジでは時間がかかり過ぎ、店舗で専用の高出力レンジで温めないといけないし、専用の容器も必要だ
保存料といった食品添加物も入ってなくてうまかったから好きだったんだが…
賞味期限を延ばすために、合成保存料をたくさん入れた弁当がコンビニに並ぶんだろうか?
そんな弁当はやだなあ
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