高校の頃はワンダーフォーゲル部に所属していた
ワンダーフォーゲルとは野外活動とも訳されるドイツ語だ
主に登山を中心として、冬はスキーといったウィンタースポーツもその活動の中にあった
が自分が入部した時は冬の活動は無かった
2年の時、部活動の予算分配の報告会議に出た時にその理由がわかった
運動と文化部を含めた部活動全体の総予算の半分以上が野球部に割かれているのだ
地方高校の超の付く弱小野球部
夏の大会に出場しても、1回戦2回戦負けが当たり前の部活動にだ
こちらはテントの補修費用とかその他の道具の維持管理に最低限必要な予算を確保できず、登山に必要な食料や水といったものまで自己負担だった
自分が入部する以前はGWを利用した合宿
夏休みの夏山合宿
秋の連休を利用した秋合宿
そして冬のスキー
年々予算は縮小されて野球部に振り分けられ、夏山合宿以外の活動はほぼ停止状態に
社会の授業で日本国憲法は国民の自由と平等を保障すると謳っていると教わったが…
たかだか高校の部活動にさえ明確なヒエラルキーを存在させる日本社会に疑問を持ったものだ
高校球児の諸君
君達は実に恵まれた環境にあって青春を謳歌している
今はどうかわからないが、自分が高校生の頃はヒエラルキーが明確にあって、害とは言わないまでもそれまでの活動を縮小せざるを得ない事態になったのは確かなことだ
が、これは決して君達の責任ではない
大人たちの事情というヤツだ
夏の大会が終わったらそんなことにも意識を向けてほしい