なんとなく集めて棚に飾っていた食玩で、友人に思い入れは無い
別に気にしてはいなかったが、彼女は、

「大事なモノを壊した」

と、思ったようだ 


電話するが出てくれない

おばあちゃんのところにも戻ってない
実家の方にも…

何回目の電話で出たのだろうか…
あたりは暗くなっている

「今、どこに?」

「ごめんなさい、同じの探してるの…でも、どこにもなくて…わたし…ばかだから…大事にしてたの壊しちゃって」

「気にしなくていい、それより今どこに?」

「ごめんなさい…もっと探してみるから…」

再び携帯の電源は入っているものの、繋がらない状態が続く


自分も連絡を受け、バイクで探しにでた
まずはスーパーのお菓子売り場
次いで数多くあるコンビニ…

だが見つからない…
日も暮れ、焦りにも似た気持ちになる


                                             続