ホテルセントラルスクエアで開催されているアートアクアリウムに行ってきた
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金魚はフナの突然変異種であるヒブナから派生し、現在に至るまで様々な品種が生み出された
華やかな容姿のまま生態系に戻しても、その姿から捕食の対象となってしまい、人の手なしでは生存できない

仮に生き残った個体があったとしても、何代か経た後、その姿は先祖がえりしてフナの容姿に戻ってしまうとか…


文化として人がヒブナを「金魚」として扱い、品種改良を開始したのはおよそ1500年前の長江下流域

日本では平安時代に金魚の存在は知られていたが、実際に伝来したのはおよそ500年前の室町時代
以降、日本でも様々な品種が産まれた

一方で中国での金魚文化は、悪名高い文化大革命で、皇帝をはじめとした特権階級の文化、帝国主義の文化として貴重な種魚(親魚)や飼育施設を破壊され断絶した
(国交正常化後、民間交流で日本から親魚の提供や飼育施設の建設等で文化の復活を果たした)


写真撮影は大丈夫でも、プロジェクションマッピングを使って演出された水槽の動画の撮影はNG
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様々に変化する照明の色が、水槽を揺蕩う金魚に映える
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メインのフロアは音楽と照明を使い、金魚達を美しく魅せている
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展示されている金魚達はレベルの高い水質管理のもと、
「生きた宝石」
として扱われ、展示されている水槽をひとつの生態系として見立てている





以下は自分の意見

ここに展示されている金魚達は、プロデューサーが養殖業者の池に赴いて自ら選んでいるという
病気は無いか、寄生虫はないか、ヒレや模様の状態は…等々


はじめから選ばれない個体がある

人に利益をもたらすものしか大事にされない
自然の生態系からかけ離れているので、人が自然淘汰に代わり「生命の選別」をしている

大事にしていると謳いながら、死んでしまった個体の説明はない

人の作りだした、似た境遇のもうひとつの経済生物 サラブレッドは、勝てない個体は処分される


日本人である以上、利益をもたらしてくれる生き物に対して、当然供養塔を建てていることと思う
 


最近、モノのウラ側を、必要以上に考えてしまう…
「綺麗な金魚達」
で終わればいいのに

ただ、自らの利益の為に「生命の選別」をしている以上、しっかりとした説明は当然なされるべきことだ