白水社
外国語の書籍を扱う9つの書店が紹介されています。
フランス語専門の「レシャピートル」はオンライン書店。
あとの8軒は実店舗があります。
スペイン語のセルバンテス書店は、インスティトゥト・セルバンテス東京(旧セルバンテス文化センター東京)に併設された書店。
日本の企業「インタースペイン」代表の髙木和子さんが提案して実現した書店です。
髙木さんは、この書店を開くため、それまで渋谷にあった店とスペイン語教室を閉じるという決断をしています。
このお店はスペイン語学習書を主に扱っていて、学習者におすすめする本も紹介されます。
書店を開きたいと思っている人におすすめの本はカルロス・ルイス・サフォン『風の影』
最初のほうを少し読みましたけど、おもしろそうです。
スペイン語の書店は子どもの本専門店「ミランフ洋書店」も紹介されています。
中国語・アジアの本を扱うのは神保町の「内山書店」と「東方書店」
東方書店の店長・田原さんは岩波少年文庫の『西遊記』から中国のお話にハマり、北京に留学。
留学先で学んだはずの中国語が全く通じない経験を通して、原田さんがおっしゃるのは
「わからないと言われること、自分がわからないということに耐えるスタミナを鍛えることが」肝心
なににせよ、新しいことを学ぶときはそうですね。
外国語の本もオンラインで、あるいは電子書籍で買える時代ですが、実店舗があるのは、学習者にとっても、その言語を母語とする人にとっても心強いことです。
神保町で韓国の本とちょっとしたカフェ「CHEKCCORI」を運営するキム・スンポクさんは、こんなことを言ってます。
「書籍だけが本だとは思わない。一時間のトークイベントに参加したら、それも一冊の本を読むのと同じくらい充実した体験だと思う」「そういう体験は本では味わえない。このためにわたしたちはイベントをやっているんだなと思うんですね」
白水社の編集部の人が書いているのか、とても読みやすい本です。
おつき合いありがとうございます。