2023年7月25日発行
幻冬舎
行定勲は、この25年間で25本の長編作品を発表しているそうだ。
このご時世で、「1年1本ペースで長編を手がけているのは驚くべきこと」
そして「女優の映画が多い」
吉永小百合から芦田愛菜まで、女優をテーマに語った監督・行定勲の話をまとめたものです。
『劇場』松岡茉優
『ナラタージュ』有村架純
『リバーズ・エッジ』二階堂ふみ
『ピンクとグレー』夏帆・岸井ゆきの
など、どの女優のエピソードもすさまじいプロ根性を感じさせます。
芦田愛菜はホン読みの段階ですべてセリフが頭に入っています。
「どのくらい読んできたの?」のという行定に「500回ぐらいです」
行定「なんで、そんなに読むの?」
芦田「あ、私、台詞覚えが悪いんです」
みなさん、物覚えが悪いって?
500回復唱してから言いましょう(笑)
大竹しのぶは、初日のテストで顔を真っ赤にしているそうです。
「どうかされましたか」
「いや、台詞、最初に言う時って緊張するし、恥ずかしいんです」
「そんなに真っ赤で大丈夫なんですか」
「大丈夫。たぶん、本番までに大丈夫になると思う」
と言う大竹しのぶは、本番ではいきなりものすごい迫力です。
プロだなあ。
あくまでも一女優であろうとしているからこそ、吉永小百合は、紛れもなく大女優。竹内結子は、時代に愛された大女優。そして、沢尻エリカは、まだ見ぬ大女優。
すてきな女優さんがたくさん出てきて楽しいです。
おつき合いありがとうございます。