雨がたくさん降った日にガーデニングショップをのぞいてみました。
植物園のような店内にはカフェもあり、たまに出かけてはのんびり過ごします。
今回は、今まで気づかなかった本のコーナーが目に入りました。
長田弘作『森の絵本』
どこかで よぶ声が しました
でも 見まわしても だれもいません
荒井良二さんの絵は緑を基調に森の中を描きます。
「きみの だいじなものを さがしにゆこう」
すがたの見えない 声は いいました。
「きみの たいせつなものを さがしにゆこう」
水のかがやき
花々のいろいろ
なつかしい あまい におい
ここから絵はさまざまに色調を変え、いろいろなものをたずねていきます。
「ほら、この本」と その声は いいました。
その本は 子どものきみが とても好きだった本。
なんべんも なんべんも くりかえして 読んでもらった本。
子どものころから本を読むのが好きでした。
ブログをはじめてから、さらにたくさんの本を読むようになり
なんで本ばっかり読んでるんだろうと、我ながら呆れます。
楽しいから?
知らなかったことを学べるから?
現実逃避?
いろんな理由が浮かびます。
そのひとつに、「自分のことを知りたい」というのがありました。
本を読んでいると、自分の言いたいことが書かれていることがあります。
こんなふうに言えたらいいのにって思って、メモしたり、ブログに引用したり・・・
どこかで よぶ声が します。
―だいじなものは 何ですか?
―たいせつなものは 何ですか?
お読みいただきありがとうございました。