一万円選書はコミュニケーション手法

 

北海道の小さな本屋さん、いわた書店が、どんな工夫とアイデアで苦境を乗り越えてきたのか、企業秘密を公開します。

 

まずは一万円選書。

本を選ぶのに参考にするのが「選書カルテ」です。

 

・何歳のときの自分が好きですか

・これだけはしないと心に決めている事はありますか

・いちばんしたいことは何ですか

 

実際の選書カルテと選んだ本の紹介、その後のお客さんとのやり取りなど、具体的に載せられています。

 

著名人の講演会や広辞苑の下取りなど、選書以外の取組も紹介されてます。

 

広辞苑の下取りは、要らなくなった広辞苑を日本語を学ぶ外国人に贈る企画です。

 

日本語を勉強しているカナダのマックガンさんからのお礼の手紙が載せられています。

 

広辞苑を買うことは自ら思いませんので、こんなに立派な辞典をいただいて、喜びの至りです。(略)
きっと私の日本語の勉強に非常に役に立ちますので大切にします。
これから使いますのでありがとうございます。

 

 

町の本屋さんを守ろうとあの手この手を繰り出しています。

 

日本では毎日200冊もの新刊が発行され、およそ4か月というタイムリミットで、売れない本は消えていきます。

 

岩田さんが売りますからと言って、絶版に近かった本が復刻された例も挙げられていました。

 

 

 

 

 

結局みんな本に何を求めているか?ということなんです。
僕は思います。自分と同じものを求めているんだと。
共感するために読んでいるといっても過言ではない。

自分はすごくマイノリティな人間だと思っていたけど、本の中に自分と同じ考えを見つけた。
するとすごく嬉しいわけですよ。
一人じゃないんだと、ホッとする。

 

個人商店が生き残る方法、図書館への提言などもあって共感しました。

未来を信じる70歳の岩田さんが眩しいです。

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。