2019年10月26日に放送されたNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀~吉永小百合スペシャル~』が書籍化されたものです。

 

吉永小百合

1959年『朝を呼ぶ口笛』でデビュー。「キューポラのある街』『泥だらけの純情』「愛と死を見つめて』など、多数の作品に出演。

 

 

番組は121作目の『最高の人生の見つけ方』の撮影現場に密着し、吉永さんの仕事の流儀に迫ります。

 

共演者の天海祐希さん、前川清さんから見た吉永さん、特に、30代の番組ディレクター、築山卓観さんが目の当たりにする吉永さんの生身の姿が興味深いです。

 

映画『幕末』での伊藤大輔監督、『男はつらいよ』での渥美清、『動乱』での高倉健など、節目節目で出会った人から受けた影響もありました。

 

小学5年生で1万人のオーディションから選ばれたラジオドラマ『赤胴鈴之助』からはじまり、これまでトップスターとして歩んでこられたのは、出会った人々から柔軟に学び、成長しようと努力してきたからなのでしょう。

 

自分の気持ちに素直になろう、

というふうに環ってきてるのかもしれない。

 

いろんなことに感動することとか、

新しいものに出会ったときに、

あっというような喜びを持つこととか、

そういうことに関しては、

素人でありたいと思うんです

 

吉永さんは、自分の演じる人の故郷を事前に必ず訪ねます。

 

その人と同じ風に吹かれて、

その場所に立つ。

私にとってすごく大事なことなんです。

その人のルーツを知らないと演じられない。

 

主人公の生まれ故郷という設定の五島列島を訪ねる

 

 

本を読み終わってから、映画『最高の人生の見つけ方』を観てみました。

 

ほんの一瞬しか映らないシーンにも多くの時間や思いがこめられていることを知り、何も知らずに見るときとは、また違ったおもしろさがありました。

 

お読みいただきありがとうございました。