「何もしない」ことをオランダ語では「Niksen」と言います。

何もせず、何も生み出さないこと。

義務感や生産性から自分を解放して、ボーっとすること。

 

筆者はオランダで暮らすフリーライター。

証券アナリストとして働いた後、経済記者を経て、2004年からオランダで暮らす、シングルマザーです。

 

 

オランダではほとんどの店が午後6時に閉店、コンビニはありません。

(時短で8時までで、文句言ってるからね、日本人)

みんな早くおうちに帰って、家族と過ごしたり、ボーっとしたりして過ごすそうです。

 

 

何もしない休日Niksenの効果

1 セロトニンが分泌され、自律神経が整う

2 自分と向き合う時間が持てて、孤独が怖くなくなる

3 脳内の処理能力に余裕が生まれ、いいアイディアが生まれる

 

 

やり方は簡単です。

自宅や公園などで何もせずボーっとするだけ。

 

 

・窓辺に座って外を眺める

・ソファに寝転がって音楽を聴く

・自然を感じながら外を歩く

・アイロンがけなどの家事

・編み物や塗り絵、楽器演奏

 

 

オランダはOECDの「ワーク・ライフ・バランス・ランキング」で世界首位(2019年)。

ユニセフの「子供の幸福度ランキング」でも首位(2013年)に輝く幸せの国。

 

日本とは事情は違いそうですが、何もしないでボーっとすることに罪悪感を覚える必要はなさそうです。

スキマ時間、埋めないほうがいいんですよ。

スキマ家具もやめましょうね笑

 

他人の目や他人の都合を優先しすぎず、自分軸を持って行動しなければ、私たちはいつまでも自分を大切にできません。そして、疲れてヘトヘトな自分は、他人を思いやる余裕はありません。自分が十分にニクセンして、充実した日々を送ってこそ、他人も大切にできるのではないでしょうか。勇気をもってニクセンすることは、結果的に他人の「自分軸」を認め、他人も助けることになるのです。

 

 
第1章 「何もしない」は人生に必要
第2章 他人と比べない時間を作る
第3章 こうして、ゆったり過ごす
第4章 バカンスで空っぽになる
第5章 頑張り過ぎない人間関係
「何もしない」=Niksenを実践しよう。
 
 

 
2020年2月29日発行
大和出版
価格(本体1500円+税)