この本は父親からもらった。
当時、東銀座に通っていた父は、通勤電車の中で文庫本を読んでいた。
あるとき、源氏鶏太を読む私に、だったらこれを読んでみろとくれたのだった。
10歳上の姉はそのころ、もう家を出ていたが、読み終わった本を段ボール箱でくれたので、読むものには困らなかったが、黒岩重吾にはしばらくハマった。
今読み返すと、何で父がこの本を中学生の娘にくれたのかよくわからない。
だけど、この本で知ったムスタングやアルファロメオ2600は今でもよく覚えている。
ヒロインのリカ子にも憧れた。
身長は五尺三寸、バスト90センチって。
今考えると、おっぱいデカすぎないか。